内閣府が9月10日に発表した8月の景気ウオッチャー調査では、街角の景況感を示す現状判断DIは44.1となり、前月から0.6ポイント低下した。5カ月連続の低下となった。また、景気の「良い」と「悪い」の境目である50も5カ月連続して下回った。
企業動向関連DIは、前月比4.3ポイント減の43.1となった。原油・原材料価格の上昇の影響が続いていることや、円高を懸念する声も一部であったことから、低下した。
雇用関連DIは、同2.9ポイント減の48.3であった。求人数の伸び悩みや、一部で工場や事業所の閉鎖があったことから、低下した。
家計動向関連DIは、同0.9ポイント増で43.7となったが、15カ月連続で50を下回った。ガソリン価格の上昇等の影響は続いているものの、記録的な猛暑から夏物商品の売れ行きが好調だったことから、上昇した。
2~3カ月先の景況を読む先行き判断DIは、前月を0.2ポイント下回り、46.5となった。これは4カ月連続の低下である。また、横ばいを示す50を3カ月連続で下回る数値となった。
内閣府は「景気は回復に弱い動きがみられる」と基調判断を据え置いた。
景気ウオッチャー調査は、タクシー運転手、小売店や飲食店の店長など、景気の動きに敏感な職業の人々に景気の現状や見通しを聞いたもの。調査対象は全国の約2000人。
いただいたコメント
コメントを書く