「3分で学ぶ投資の極意 〜パーソナルファイナンス編」

意外と知らない転職の落とし穴

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2007年10月5日(金)

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 転職は、ステップアップのチャンス! 今や、1つの会社に人生を捧げる生き方は、時代遅れの感があるほど、一般的になっています。

 ただし、やりがいや年収アップだけを考えて決断するのは失敗のもと。転職そのものは成功したとしても、ライフプラン上、取り返しのつかない損失を招く恐れがあるからです。

転職で住宅ローンの返済額が増えてしまったAさん

 大手金融機関に勤務していたAさんは、ヘッドハンターから外資系金融機関への転職を打診されました。興味のある仕事を任されるうえ、年収も増加するという誘いに、大喜びで「OK」の返事を出したそうです。

 退職手続きは、予想以上に大変でした。問題だったのは、住宅購入のために借りていた4000万円の社内ローン。本来なら、退社前に一括返済しなければなりません。借り換えローンを使えばなんとかなるはず…、という見通しは、あっさり裏切られました。

 地価は上昇しているものの、購入時には新築だったマンションも、もはや中古物件。担保価値は3500万円にしかならなかったのです。親から約500万円を借りてなんとか一括返済を果たしたものの、金利上昇で返済額が増えてしまいました。

 外資系金融機関は交通費の自己負担が一般的です。月々数万円の定期券代とローン返済額の上昇で家計費が増加。年収のプラス分が額面どおり家計には反映されませんでした。

「保険に入れない」

 Bさんは、転職をきっかけに“保険に入れない”という事態に見舞われました。これまでBさんが加入していたのは、会社を通じて契約する団体保険。グループ保険なので、会社を辞める場合、保険も解約となります。ところが、Bさんには病歴があったため、通常の加入は難しい状況。そこで、いわゆる「誰でも入れる」と宣伝している「無選択型」の加入を考えました。

 ところが、この無選択型保険は、シニアを対象としているため、38歳のBさんは、年齢制限で加入することができません。齢を重ねて加入できるようになったとしても、保障額は300万円程度と小さく、2人の子どもを抱えるBさんには不十分。いざという時の保障を失ったBさんは、大きな不安に襲われたそうです(仮にBさんが健康体だったとしても、加入年齢が高くなったことで保険料アップは免れません)。

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著者プロフィール

中島 啓子(なかじま けいこ)

中島 啓子

ファイナンシャル・プランナー/BCBファシリテーター

都市銀行にて主に「相談窓口」を担当。営業チャレンジ表彰では、連期「店頭渉外優秀賞」を獲得。退職後、ファイナンシャルプランナーに転身。現在は、銀行窓口での経験とコミュニケーションスキルを活用し、金融機関を中心とした企業研修から主婦層を対象とした講演まで幅広く講師活動を展開している。プラチナ・コンシェルジュ 所属。



このコラムについて

3分で学ぶ投資の極意 〜パーソナルファイナンス編

日常生活における身近なマネープランからグローバルな投資情報まで、個人投資家にとって役立つ情報や今すぐ実践できる投資術を取り上げ、ポイントを絞って解説します。マネーやキャリアに関するコンシェルジュ・サービスを提供する、女性ファイナンシャルプランナーのネットワーク「プラチナ・コンシェルジュ」のメンバーがお届けします。

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