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「イールドカーブ」で金利動向を読み解く

  • 國場 弥生

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2007年10月3日(水)

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 10月に発行される個人向け国債の条件は「固定5年1.15%、変動10年初回0.85%」。どちらにするか迷ったという人も多いだろう。先行きが読みにくい時期だけに、金利上昇に備えるべきか現状維持と見るべきか、金利商品の選択も難しい。

 金利商品の選択肢は豊富だが、今後金利が上昇すると有利な商品もあれば、逆に金利が下がると有利な商品もある。一般的には、金利上昇時は、後でより有利な商品に乗り換えられない長期固定金利のものを避けるのが原則。加えて、今後金利が上がるにしても、それがどの程度のペースなのかまでを考慮して選ぶのが得策だ。

<図>金利商品の一例

定期預金、変動金利定期預金は三菱UFJ信託銀行のデータ。変動金利型個人向け国債は第20回債、固定金利型は第8回債。その他は、2007年9月23日付け日本経済新聞掲載データより。

 ところで、銀行の定期預金は「1年」「3年」「5年」というように、預ける期間を選択することができる。この時、期間の長さに応じて、適用される金利が異なるのはご承知の通り。例外もあるが「期間が長いほど金利が高い」のが一般的だ。その理由は、現金を使うことを我慢しなければならない期間が長いほど、それに見合った見返りが必要だから、と説明できる。

 それでもやはり「1年と5年、どちらにしよう?」と悩んでしまうのは、この先金利が上がれば毎年更新した方が有利だが、反対に金利が下がれば固定金利で預けた方が有利、という具合に、金利の先行きによって選択肢が変わってしまうからにほかならない。これは預金に限らず、国債を買うにも、住宅ローンを借りるにも、つきまとう大きな悩み。株価や為替の動向を測るにも金利の動きは見逃せない。

コメント2件コメント/レビュー

イールドカーブで使われる利回りデータに関して注意すべき点があります。イールドカーブを正確に算出するには複利のデータが必須です。しかし複利計算で利回りを出すのは表計算ソフトでも財務関数をある程度知っていないと出すのが意外に大変です。単利データでは正確に歪みを見通すことはできません。(2007/10/06)

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いただいたコメント

イールドカーブで使われる利回りデータに関して注意すべき点があります。イールドカーブを正確に算出するには複利のデータが必須です。しかし複利計算で利回りを出すのは表計算ソフトでも財務関数をある程度知っていないと出すのが意外に大変です。単利データでは正確に歪みを見通すことはできません。(2007/10/06)

個人の方々は、この世界に頭を使う必要はありません。なぜなら、日本において、バブル景気がピークをつけたところからわずか2年弱の間、イールドカーブが逆イールド(右肩下がり)の時期がありましたが、その後は相当長い間、順イールド(右肩上がり)が続きました。ご存知のように、失われた15年の間、金利は一貫して下がり続けたわけで、90年代前半のイールドカーブを見て短期に入れた方は、15年間負け続けたことになります。長短の差なんてしょせん2%以内しかないのだから、大量の資金を運用する機関投資家は別として、個人は資金の必要なサイクルに償還を合わせれば十分と思います(2007/10/05)

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三品 和広 神戸大学教授