• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

それでも揺るぎない米経済

  • 鈴木 敏之

バックナンバー

2007年11月2日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 8月の金融市場の動揺から3カ月が経過した。まだ、不安は残る。問題の解消には時間がかかるかもしれない。しかし、最悪期は過ぎたし、これからの調整は、健全な金融秩序を回復するための必要なプロセスと位置づけられるという余裕が見え始めている。

 米国経済の特徴は、ショックに対する強靭さである。その強靭さは失われていないようである。このところ、原油高、成長の減速など悪い環境下でも、比較的株が堅調であるのは、この強靭さを市場が無視できないことの表れに見える。

 金融政策を専門とする経済学者が、学会の合間の食事のテーブルで、「実質経済成長率は3%、インフレ率は暗黙のターゲットである2%を割り、失業率は4.7%と、いずれも申し分ない状態だ。FOMC(米連邦公開市場委員会)は、経済状態は非常に心地よいとして、安心を持って、本日の政策を決定したという声明を出してみてはどうか」と発言した。本人は、ジョーク半分のつもりだった様子だが、言われたことは現実である。実際、聞いていた連銀エコノミストや経済学の教授たちは真顔になった。

 この8月9日、ECB(欧州中央銀行)やFRB(米連邦準備理事会)など世界の主要中央銀行は、マネーマーケットに大量の資金注入を行い、FOMCは8月17日に、緊急の声明を出して、景気後退警戒姿勢に切り替えて、公定歩合を引き下げ、さらに9月18日のFOMCでは、米国の政策金利であるFF(フェデラルファンド)金利を0.5%と大きく引き下げた。

 こうした緊急的な対応がなされてからの時間は短いし、このところ発表されている経済指標も、消費者信頼感指数の低下が顕著であり、雇用も勢いを鈍らせている。しかし、その中で、上記の発言がなされて不思議でないほどになっていることは、否定できない。

懸念材料は多々あるが

 無論、問題は残っている。金融の状態では、株式市場の安定度を示すVIX指数は、一頃よりもかなり高い。しかし、リスクの評価の正常化が必要という認識に立てば、この上昇は受け入れるべきものである。

コメント1

「Money Globe- from NY(鈴木 敏之)」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

本当の問題は労務費ではありません。 熟練技能を持つ職人さんが 少なくなっていることです。

押味 至一 鹿島社長