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コソボ:
欧州最貧地域から抜け出す日はいつ

  • スティーブ・モリヤマ

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2007年11月15日(木)

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 「人類にとって最大の罪は他者への憎悪ではない。無関心である。無関心こそ、非人道的な行為の源泉なのである」。アイルランド出身の劇作家でノーベル文学賞を受賞したジョージ・バーナード・ショーはこんな言葉を残している。

 今から書くことは、日本にとってどれほど意味があるのか、一瞬首をかしげる読者がいるかもしれない。だが、そうした疑念が「一瞬」で終わることを祈念して、「地球人」としての視点を持つ読者の方々に向けて本稿を綴りたい。

 旧ユーゴスラビア最後の火薬庫であるコソボは、欧州諸国にとって重要な地域だ。コソボはセルビアの自治州で現在は、国連コソボ暫定行政機構の統治下にある(ただし、実態は自治政府が内政全般を掌握している)。現在、コソボの最終的な地位を確定するため、米国、ロシア、EU(欧州連合)が仲介役になって、コソボ独立に反対するセルビアとコソボの多数派アルバニア系住民と話し合いを進めている状況だが、両者の溝は埋まっていない。

1割のセルビア系が9割のアルバニア系を抑え込む

地図

 コソボはセルビアの自治州といっても、人口200万人のうち、9割以上がアルバニア系で、セルビア系は少数派に過ぎない。このため、多数派であるアルバニア系がコソボ独立運動を始め、それをセルビアがむりやり抑え込もうとしたことが、コソボ問題の発端である。

 欧州が日本にとって重要地域であるとすれば、彼らが重要視するコソボも我々日本人にとって何らかの重要な意味を持つのではないだろうか。少なくとも、欧州にとってなぜコソボが重要なのか、という点だけは押さえておく必要がありそうだ。

 世界各地における紛争の多くは、たいてい民族か宗教に関わる対立が発端となっている。民族や宗教の持つ排他的・非妥協的な側面がぶつかり、そこに大国の政治的思惑が複雑に絡み合うと、往々にして紛争が勃発する。

 そもそもコソボにはアルバニア系の民族が住んでいたが、その後、中世セルビア王国がコソボで建国されたため、セルビア発祥の地とも言える。また、セルビア正教会の総本山があった場所である。ところが、14世紀末にオスマントルコとの戦いに敗れ、王国は滅亡する。

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