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米国、利下げは間違い?

市場の期待に翻弄される米FRB

2007年11月12日(月)

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 FRB(米連邦準備理事会)は前回のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、市場の予想通り、米国の短期金利の指標であるFF(フェデラルファンド)金利の誘導目標を年4.75%から4.5%に0.25%引き下げ、利下げは当面これが最後だとほのめかした。

 インフレリスクを恐れるFRBは、これ以上の利下げを望んでいないのだ。しかし同時に、ベン・バーナンキFRB議長が明言した通り、金利政策を予想可能なものにしておくことが金融政策の要でもある。もし一層の利下げを期待する声が今後市場で圧倒的になれば、FRBはさらなる利下げに追い込まれるかもしれない。

利下げ確率は92%、に沿った形のFRB

 FOMCが開かれる前の週、利下げ派は十分な好材料を揃えていた。住宅市場は一段と減速に向かい、多くの大企業が人員削減を発表していた。また先の利下げ後に落ち着いていた大手投資銀行や金融各社の株価が再び下がり始めた。

 米国のサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題や複雑なデリバティブ(金融派生商品)の抱える問題が与える影響はいまだにはっきりせず、市場のボラティリティー(変動率)も下がる気配がなかった。

 一方で、利下げこそが安全策だと言い切ることも難しかった。何しろ原油価格はほぼ毎日最高値を更新しており、年初から50%以上も上昇している。そのうえ、短期金利を下げても長期金利や住宅ローン価格にほとんど影響が及ばなくなっており、商品価格の上昇がインフレ上昇圧力をかけていた。

 インフレ圧力の最大の要因は、ドル安により輸入製品の価格が上昇していたことだ。米ドルは一部の通貨に対し数年来の安値に、その他の通貨に対しては史上最低となっていた。

 そんな状況にあっても、利下げ期待は圧倒的で、それ以外のどんな決定も市場の混乱をもたらしかねなかった。FOMCの前日、FF金利先物相場の利下げ確率は92%となっており、FOMCが始まる前に事実上判断は下されていたに等しい。この92%という利下げ確率は多分今回のFOMCで議論された最も重要な「指標」だったと言える。

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大量陳列、大量販売というのがある程度限界にきているのかなと思います。

松﨑 曉 良品計画社長