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伸び率は世界平均の3倍に迫る

拡大するアジアのエネルギー需要

  • 竹島 慎吾

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2007年11月26日(月)

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 原油価格は上昇傾向が続いている。原油価格(WTI)は、11月上旬に一時1バレル=98ドル台まで上昇、100ドルの大台突破が現実味を帯びてきた。持続的な原油高は、投機マネーの流入も一因と考えられるが、中国やインドなど高成長を続ける新興国の需要拡大が根底にある。

 アジアのエネルギー需要が拡大する背景には何があるのだろうか。

中国・インドは世界の需要増加分の約5割占める

 高成長を背景にアジアのエネルギー需要は増加傾向が続いている。2002年から2006年までの直近5年間の1次エネルギー消費量の平均伸び率は、年率8.2%となり、世界全体の伸び率である同3.0%を大幅に上回った。寄与度を見ると、G7(先進7カ国)諸国は0.2%にとどまる一方、アジアは1.8%と世界の需要増加分の約6割を占めた。中でも、中国及びインドは、世界全体の需要増加分の約5割を占めた。

アジアの一次エネルギー消費量推移

 アジアのエネルギーの需要構造を見ると、国・地域により異なっている。中国及びインドはエネルギー需要全体の6~7割を石炭が占め、原油は2~3割にとどまっている。他方、NIES(新興工業経済地域)及びASEAN(東南アジア諸国連合)は原油の割合が4~5割と最も高い。その他、NIESは原子力(10%)、ASEANはガス(35%)の比率が高いという特徴がある。

 中国の需要構造を見ると、石炭から原油へシフトする動きが見られたが、近年では再び石炭比率が上昇している。これは、環境汚染を抑制すべく石炭から原油を中心とした他のエネルギーへシフトする動きが見られたが、エネルギー需要が急拡大する中、代替エネルギーの供給が追いつかず、再び石炭への依存度が高まったと推測される。インドも中国と同様の傾向が見られる。

 他方、NIES及びASEANでは原油比率は低下傾向にあり、原油からガス・原子力など代替エネルギーへシフトする傾向が見られる。

 アジアのエネルギー需要が増加する背景として、消費市場が拡大していることがある。中でも象徴的なのは自動車の普及である。アジアでは所得水準の上昇に伴いモータリゼーションが進展しており、近年、中国及びインドではこうした動きが顕著となっている。

 中国及びインドの自動車普及率は所得水準と比べ依然、低水準にとどまっていることから、当面は速いペースで自動車普及が進むことが予想される。他方、タイ、インドネシアなどASEAN諸国は、おおむね所得水準に見合ったペースで普及が進んでおり、中国やインドと比べるとペースは緩やかだが、所得拡大に沿った形で保有台数が増加すると考えられる。

 アジア全体で見ると、当面、自動車保有台数は増加傾向が続くことが予想され、それに伴いガソリン需要も拡大する見込みである。また、電化製品の普及が進んでいることも、エネルギー需要拡大の一因であろう。

依然低いエネルギー効率

 アジアのエネルギー需要拡大をもたらすもう1つの背景として、エネルギー効率の低さがある。特に、中国やインドのエネルギー効率は、改善傾向にあるものの依然低い水準にある。

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