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「着実な歩みで世界を席巻」

リーダーに聞く:森 雅彦 森精機製作所社長

  • 川嶋 諭

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2007年12月13日(木)

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 世界経済を震撼させている米国のサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題は、昨今の世界経済が、思いもよらぬ形で、突如としてリスクが表面化し、短期間で大きく変化するボラティリティ性の高い環境であることを改めて我々に示した。

 グローバルに事業展開する企業や、M&A(企業の合併・買収)などで資本を積極的に活用する企業は、これまでにないリスク管理と視点が求められるようになった。

 工作機械メーカー大手の森精機製作所6141は、海外での売り上げ比率は60%に達し、中でも欧州向けの売り上げの伸びが大きく、最近では、名門といわれた日立精機をはじめ、スイスのディキシー・マシーンズなどに対してM&Aを手がけてきた。

 グローバル展開を進めて、企業成長をしてきた森 雅彦社長にサブプライムローン問題がビジネスに及ぼす影響について聞いた。

(聞き手は日経ビジネス オンライン編集長 川嶋 諭)

 ―― サブプライムショックによって金融市場が混乱している一方、世界的には設備投資の意欲は落ちていないようです。工作機械のビジネスでは、今回のサブプライムによる金融市場の混乱は、どのように影響していますか。

森 雅彦(もり・まさひこ)氏
1961年奈良県生まれ。85年京都大学工学部精密工学科卒業後、伊藤忠商事に入社。産業機械部門に配属される。93年森精機製作所に入社。99年、37歳の若さで、父である森幸男前社長の後を継いで代表取締役社長に就任(写真:大槻 純一、以下同)

 森  現在の工作機械の動向を述べる前に、一言、強調したいのは、最近の資本市場は、急成長偏重主義に囚われているということです。

 ―― どういこうことですか。

 森  株式市場での企業の評価が、成長率の大きさばかりに注目して行われているということです。新規需要が生まれて産業全体が伸びているところは評価しますが、成熟市場については冷ややかです。しかし、これからは、産業全体の成長率は低くても、着実にリプレース(買い替え)需要があるというのも、価値が高いと見られるべきでしょう。

 ―― 工作機械は今後、リプレース需要を着実に取った企業が強い。

 森  例えば、米国はサブプライム問題で短期的に株式市場は乱高下しましたが、我々の立場から見れば、米国は現在、年に1600万台の自動車を製造し、その数は大きく上下することはない。それだけの数の自動車を作り続けるには、長期的に今の工作機械を新しい製品に置き換えていかなくてはなりません。

 米国の自動車向けの工作機械の市場規模は約1兆円です。約20年で更新していくと考えれば、毎年500億円もしくは600億円ほどの更新需要があるのです。

中長期的に見ても工作機械は一定レベルの需要が必ずある

 自動車以外にも米国の航空機産業もそれなりの重要があります。そのほか、もろもろの産業の需要を考えると、米国は数千億円の工作機械を毎年取り替えていかないと、現在の国全体の生活水準を維持できないのです。こうしたサイクルは5年平均、10年平均で見て、大きく変動することは、まずないはずです。米国の自動車メーカーの競争力が落ち込み、例えばトヨタ自動車7203が世界一なっても、米国民が自動車を必要とすることには変わりありません。

 ―― 先進国での工作機械ビジネスは、性能の進化を怠ることをなければ、着実にリプレース需要を享受できるということですね。

 森  工作機械は常に最先端です。そして工作機械という資本財は全世界のGDPの0.1~0.2%くらいは必ず必要になります。金額で言うと、3兆~5兆円くらいの枠内で必ず使われます。

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