• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

オーストリア:
「拡大EU」の中心で栄える中欧の小国

  • スティーブ・モリヤマ

バックナンバー

2007年12月20日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

オーストリアの国旗

オーストリアの国旗

 かつては、人口5000万人を抱えるハプスブルク帝国の中心地だったこの国も、現在は人口800万人程度の小国に過ぎない。だが、オーストリアが誇る経済学者シュンペーターの「創造的破壊」を実践躬行(きゅうこう)するかのごとく、「古い欧州」から「新しい欧州」に焦点をシフトし、中・東欧諸国への投資を活発に推し進めているのが、この国の持つ、もう1つの顔である。

オーストリアの地図

 そもそも、オーストリアには伝統的に家族経営の中小企業が多い。ただし、中小企業といっても、日本のそれとは趣きが異なる。オーストリアの場合、自国の市場が小さいため、中小企業といえども最初から海外展開を視野に入れて、マーケティングしていく点に特徴がある。

 例えば、今でこそ世界的ブランドになったが、クリスタルガラスのスワロフスキーにしても、音響メーカーのAKGにしても、もともとはオーストリアの中小企業だった。変わり種では、栄養ドリンクの「レッドブル」が挙げらられよう。

 日本をはじめアジア諸国でスタミナドリンクの人気があることを知ったオーストリア人が、栄養ドリンクなど見たこともなかった欧米人相手に始めたビジネスである。この会社も、今でこそ世界130カ国でビジネスを展開しているが、もともとは家族経営の中小企業だった。

中東欧に活路を見いだすオーストリアの銀行

 この国のGDP(国内総生産)成長率がEU(欧州連合)平均を上回っているのは、立地を生かして、中東欧市場における先駆者利益をものにしたことが一因と言われているが、実際に中東欧市場に焦点を当てて活躍しているオーストリア企業には、どのような会社があるのだろうか。

オーストリアの主な経済指標の推移

 この地域で特に動きが活発なのが、オーストリアの銀行である。オーストリア最大の銀行であるエルスト銀行とライファイゼン銀行の名前は、筆者のように、この地域で仕事をしていると、頻繁に見聞きする、いわば「中東欧銘柄」と言えるだろう。

 エルスト銀行の場合、1997年のハンガリーにおける銀行買収を皮切りに、既に中東欧で10件の買収を行い、中東欧における顧客数は160万人に上るという。比較的最近では、ルーマニア最大の銀行であるBCRやウクライナのプレステージ銀行を買収している。

コメント0

「知られざる欧州の素顔」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック