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アリストテレスの“法則”が芽生えたインド

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2008年1月15日(火)

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 “The most perfect political community is one in which the middle class is in control, and outnumbers both of the other classes. ―― Aristotle”

 「完璧な政治的共同体とは、中産階級の数が多く、かつそれらが支配下に置かれていることである――アリストテレス」

 もし、アリストテレスが生きていたら、インドで起こりつつある中産階級の台頭に、ゾクゾクするのではないだろうか。マッキンゼー・グローバル研究所が発表した最近のリポートによれば、インド経済が現在の成長スピードを続けると、20年後には平均的な家計の収入は3倍になり、インドの消費経済力は世界5位になる。

 インド国立応用経済研究所(NCAER)によると、2005年時点でインドの個人消費の規模は3720億ドルと、GDP(国内総生産)の60%強を占める。これがマッキンゼーの予測では、2025年に1兆7500億ドルと現在の5倍近くに拡大、ドイツの個人消費の規模を抜いてしまう見通しだ。

2025年、5億8500万人の中産階級が誕生

 マッキンゼーでは、中産階級の定義として家計所得が年間20万~100万ルピー(2007年3月時点で4380~2万1890ドル)であるとしている。インドにはこれに当てはまる人口が2005年時点で1300万家庭、約5000万人いる。予測ではGDPが年率7.3%で伸び、政府が現在の社会改革を進めていくと、中産階級の人口は2025年に全体の41%、5億8500万人に達する計算だ。

インドの人口と所得層

 インドの個人消費はこれまで、都市部の高所得者層に牽引されてきた。しかし、今後は農村や地方までそれが広がり、点在していた所得が固まりとなって大きく動き出すと見られる。中には小売店で初めてレジに並ぶ体験をする層も含まれるはずだ。経済活動の中で消費者が前面に顔を出すようになり、多くのビジネス機会を生み出すことになろう。

 現在、インドでは都市部に住んでいる人口は全体のわずか29%に過ぎない。中国では40%、インドネシアでは48%に達している。マッキンゼーの分析では2025年までにインドの都市人口は37%に増える程度だが、注目されるのは都市人口の4人に3人が、中産階級になると見られることだ。現在は10人に1人の割合だ。

教育、医療への支出が増加の見込み

 中産階級が増えると、消費はどう変わるか。衣類、食事といった必需品の消費の割合が現在の48%から30%に低下し、その一方で教育や医療のウエートが高まる見通しだ。特に、教育支出の増加予想はインド人の国民性をよく表している。地方に多い貧困層がまともな教育を受ける機会が増える一方、都市部ではより質の高い教育を求める声が多いからだ。そして海外への留学も増えそうだ。

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