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スロベニア:「何でも1番乗り」の小国

  • スティーブ・モリヤマ

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2008年1月24日(木)

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スロベニアの国旗

スロベニアの国旗

 アルプス山脈の南端に位置し、人口200万人、面積では四国ほどの大きさの国スロベニア。山国ではあるが、国の一部はアドリア海にも面している。イタリア、クロアチア、ハンガリー、オーストリアに囲まれた風光明媚な国で、最近では隣国クロアチアへの日本からのチャーター便があることも手伝い、日本人観光客も増えているという。

スロベニアの地図

 観光以外では日本との結びつきは強くない。在留邦人はわずか100人程度で、進出している日系企業も豊田通商(8015)、住友商事(8053)などごくわずかである。

 言語的にはクロアチア語に最も近く、次にチェコ語に近い。同じスラブ語とはいえ、ロシア語とはかなり異なるようだ。山国のため、筆者が勤務する法人のスロベニア人に言わせると、自分たちは「内向的な人間の集まり」とのことだ。その内向さが影響しているのか、自殺率も離婚率も高いようである。

 そしてこれも内向きと裏腹で関係するのか、スロベニアは「最初に」という枕詞が好きな国のようだ。ユーゴスラビア崩壊時も、6つの共和国の中で「最初に」独立を果たしたし、2007年1月には、2004年にEU(欧州連合)に新規加盟した10カ国の中で「最初に」ユーロを導入した。そして、今年1月からは東欧諸国の中で「最初に」EU議長国を務めることになった。議長国の任期は半年だが、それでも重大な任であることには違いない。

コソボ地位問題をどのように舵取りするのか

 小国のスロベニアが巨大なEUを引っ張っていくのは、容易ではない。実際、「自転車でジェット機を牽引するようなもの」と「古いEU」の国々から揶揄され、今年7月から議長国を務める大国フランスの前座に過ぎないと見られていた。だが、議長国在任中に、EUにとって最大のチャレンジであるコソボ独立問題が最終局面を迎えることもあり、スロベニアに対するEU諸国の期待は決して小さくない。

 コソボ地位問題については、スペイン、スロバキア、キプロス、ルーマニアなど、一部の国でコソボ独立に反対しているものの、EUは基本的に独立容認で加盟国間の調整を進めていくようである。

 ただし、スロベニアの本音としては、コソボ独立に反対しているセルビアとの経済的な結びつきが強いため、セルビアとは本当のところ対立したくない。だからこそ、現在、セルビアのEU加盟交渉の足枷となっている、ユーゴ紛争の戦犯逮捕について「EU加盟条件とすべきではない」と主張しているのだろう。

 EU諸国にとって、コソボはなぜ重要なのか。それは、コソボを含むバルカン地域の安定がEUの利益につながるからである。

コメント1件コメント/レビュー

小国で独立したばかりだというのにEUに期待されたり、セルビアとの関係を良好なままにコソボ問題を軟着陸させようとしたり、すごい国だなぁというのが感想です。でも、コソボ問題でEU経済が乱れるということがない限り、日本とは関わりがなさそうな国でピンときませんね。(2008/01/26)

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小国で独立したばかりだというのにEUに期待されたり、セルビアとの関係を良好なままにコソボ問題を軟着陸させようとしたり、すごい国だなぁというのが感想です。でも、コソボ問題でEU経済が乱れるということがない限り、日本とは関わりがなさそうな国でピンときませんね。(2008/01/26)

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