• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

アイスランド:グローバリゼーションの波に乗る環境問題先進国

  • スティーブ・モリヤマ

バックナンバー

2008年2月7日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

アイスランドの国旗

アイスランドの国旗

 大西洋のほぼ真ん中に浮かぶ島国、アイスランド。北極に近い点や国名の響きから、氷に閉ざされた絶海の孤島をイメージする人も少なくないのではなかろうか。

 だが、実態はイメージとは異なる。北海道と四国を合わせた程度の大きさのこの島は、北緯60度台にありながら、暖流の影響で冬でもそれほど寒くはない。世界有数の火山国であり、世界最大の天然露天風呂「ブルーラグーン」を誇る国としても知られている。

アイスランドの地図

 首都レイキャビクは、世界有数の「空気が綺麗な街」としても有名だが、アイスランドが誇る透明度は、自然だけではない。政治や行政の空気も透明なようだ。実際、汚職・腐敗度グローバル指数の調査では、最も汚職が少ない国として世界第1位にランクされたこともある。残念ながら、日本はいつもトップ10内に入らない。

究極のキャッシュレス社会

 汚職度の低い原因の1つとして挙げられるのが、著しく低い現金決済量である。現金の流通量はGDP(国内総生産)比1%以下と言われ、国民のほとんどは現金を持ち歩かず、クレジットカード、デビットカード、インターネットバンキング等、キャッシュレス決済を選好している。そのうち、現金がなくなってしまうのではないかと噂されるほどだという。

 本稿第1回で、ロシアが用いたフラットタックスが闇経済の正常化に貢献した点に触れたが、フラットタックス以上に効果があるのが、現金流通量を限りなくゼロにする、キャッシュレス経済であろう。ただし、資金の流れを徹底的に透明化すると、究極の管理社会にもつながっていくので、賛否両論あるだろう。

 そもそも、1980年代後半までは、漁業依存度が高く、水産物の値動きと経済が連動し、高インフレに悩まされる、不安定な経済だった。そんな中、中央銀行は、ひたすらお札を刷り続け、市中で現金が不足する事態を経験した。その結果、小切手が使われ始め、その後、小切手がカードに姿を変えていったことが、キャッシュレス化の背景にある。

今後いかに競争力を維持するのか

 日本ではあまり知られていないが、スイスのビジネススクールIMDが毎年発表する世界競争力ランキングにおいて、この国はここ何年も常に上位にランクされている。80年代は夢想だにできなかった顔を、現在のアイスランドは持つのである。

 では、一体どうやって、先述のどん底から経済を立て直したのだろうか。

コメント1

「知られざる欧州の素顔」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

全体の2~3割の人でも理解し、動き出してくれれば、会社は急速に変わります。

中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長