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スコットランド:知の威力を知り抜く“国”

  • スティーブ・モリヤマ

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2008年2月14日(木)

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スコットランドの国旗

スコットランドの国旗

 トニー・ブレア、ゴードン・ブラウンと、1997年以来2代続けて英国の宰相を輩出したスコットランド。それまで英国といえば、常にイングランド出身者が権力者を占めており、日本ではスコッチウイスキーやネッシーの国といった程度の認識しかなかった人も少なくなかったのではなかろうか。

 最近では、サッカーのスコットランド・プレミアリーグ、セルティックで中村俊輔選手が活躍しているため、日本でもスコットランドが脚光を浴びてきているが、独立国と勘違いしている人も少なくないようだ。

 言うまでもなく、スコットランドは、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(英国)の構成主体であり、独立国家ではない。だが、あまり知られていないのは、独自の司法制度や教育制度を持つ点であろう。

スコットランドの地図

 1999年に、1707年以来廃止されていたスコットランド議会が約300年ぶりに再開され、世界中の注目を集めたのは記憶に新しい。ブレア政権の地方分権政策の一環で導入されたもので、農林水産、環境、福祉などについて、スコットランド独自の法令制定権限を議会が有する。

 外資誘致にも積極的に取り組んでおり、多数の欧米企業が進出している。日系では、NEC(6701)、住友商事(8053)、富士通(6702)など約65社が進出している。

ライフサイエンス研究開発のメッカ

 スコットランドは、専門知識・技術を持つ人材を生かした、知識集約型、高付加価値産業に力を入れている。

 そもそも、スコットランドは、「知の力」を知り抜いていた国と言っても過言ではなかろう。16世紀、イングランドにはオックスフォードとケンブリッジの2つしか大学がなかったのだが、スコットランドには、ウィリアム王子が卒業したセント・アンドリューズ大学、「経済学の父」アダム・スミスを生んだグラスゴー大学、19世紀の思想家トーマス・カーライルや現首相ゴードン・ブラウンを生んだエジンバラ大学、そしてアバディーン大学と4つの大学があった。

 この中でも、グラスゴー、エジンバラに次ぐ、スコットランド第3の都市アバディーンにあるアバディーン大学は、世界で最初に医学部を設置した大学という「知られざる顔」を持つ。

 そうした歴史的バックボーンがあるせいか、スコットランドは、ライフサイエンスの分野で革新的な研究開発を行うことで世界的に有名である。実際、ペニシリンやクロロフォルム、インシュリンなどを発見あるいは開発したのも、クローン羊「ドリー」を誕生させたのも、スコットランド出身の研究者たちである。

 このように、スコットランドの研究機関が世界最先端の研究開発成果を上げている背景には、スコットランド政府が多くの研究開発支援プログラムを用意し、研究機関に対して、民間と協力しながら、多額の資金援助をしている事実がある。

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