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アルバニア:「国民平等に貧しい」と
「ねずみ講バブル」の関係

  • スティーブ・モリヤマ

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2008年3月6日(木)

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アルバニアの国旗

アルバニアの国旗

 バルカン半島の小国アルバニア。この国は、モンテネグロ、マケドニア、コソボ、ギリシャと国境を接し、欧州では珍しく国民の過半数をイスラム教徒が占める国である。

 日本では「欧州最貧国」の1つとして知られてきたが、この国出身の有名人は、日本ではほとんど知られていない。唯一の例外は、ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサだろうか。彼女は、マケドニア出身だが、アルバニア人である。

アルバニアの地図

 さて、アルバニアという国のことはよく知らなくても、国旗は見かけたことがあるかもしれない。本年2月17日に、コソボがセルビアから独立した際、首都プリシュティナで旗を振る群集がテレビなどで報道されていた。実はあの旗は、アルバニアの国旗である。

 本稿第5回でも述べたが、コソボでは、人口約200万人のうち9割近くがアルバニア系なのである。ちなみに、独立から1週間後の2月25日にはコソボの青い国旗が登場したため、アルバニアの赤い国旗はお役御免となったという。

バブルの行く末

 日本人にとってはまさに“知られざる国”であるアルバニアは、日本と1つだけ共通点がある。かつて鎖国をしていた点だ。第2次大戦直後から半鎖国状態となり、1978年には完全な鎖国状態になった。その状態は、90年代初頭まで続いた。

 前回、まだまだ階級意識が残る「格差社会」英国を取り上げたが、アルバニアは、国民全員が平等に貧しい、ある意味で格差社会の対極とも言うべき状況に、少なくとも鎖国中はあった。自給自足の社会主義体制の中、人々は「吾唯足るを知る」の精神で素朴な幸せを満喫していたという。

 しかし、開国後の国の舵取りがうまくいかなかった。その理由の1つに、市場主義経済導入と同時に、「投資会社」と名乗る無限連鎖講(ねずみ講)が流行り、月利10~35%という投資利回りに引き寄せられた人々が殺到したという。

 本稿第2回ギリシャでも述べたが、ギリシャなどには大量のアルバニア系の出稼ぎがおり、本国に大量の送金を行っている。こういったお金も、ねずみ講にドッと流れたのだろう。

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