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マン島:
オンリーワンを模索する金融センター

  • スティーブ・モリヤマ

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2008年3月13日(木)

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マン島の国旗

マン島の国旗

 英国本島とアイルランドに挟まれた、アイリッシュ海に浮かぶこの島は、英連邦の構成主体の1つではある。だが、英国(UK)の一部ではない。正確には、「クラウン・ディペンデンシー」(英王室属領)と呼ばれ、エリザベス女王を君主として忠誠を誓いつつ、チャンネル諸島などと同様、独自の議会と政府を持つ。EU(欧州連合)にも加盟していない。ただ、外交政策や防衛関係については、英国政府に委任している。

地図

 この国は、もともと漁業と観光業に依存する小さな島に過ぎなかった。だが、近年、オフショア金融センターとしての地位を確立し、メタモルフォシス(変身)に成功している。現在では、GDP(国内総生産)に占める漁業の割合は1%程度、観光業も5%程度だという。一方、金融業の占める割合は3の1以上に上り、今年のGDP予想成長率8%に大きく貢献している。英国本土の人たちよりも高い生活水準を島民たちは誇りに思っている。

 銀行と生保だけを見ても、人口8万2000人のうち6000人ほどの就業人口を抱え、過去5年間の平均で年率16%以上の成長を記録しているという。筆者も、1990年代初頭、この島の銀行に非居住者口座を持っていた。当時ロンドンでこの島の金融機関が盛んに預金集めを行っており、試しに口座を開設してみたのだ。未知の事象の内在的論理を知るには、まずはやってみることが大切なのかもしれない。

 ただし、マン島の悩みは、成長こそしているものの、「オンリーワンの売り」がないことにある。「ヘッジファンドといえばケイマン島」のような、強力な差別化に成功していないのだ。企業が自ら設立する再保険会社のキャプティブ保険などではそこそこの力を示しているが、同じ英王室属領でイギリス海峡に浮かぶガーンジー島の方が有名だし、オフショア銀行にしても同じく英王室属領でイギリス海峡に浮かぶジャージー島の方が有名だろう。

「透明性確保」こそオフォショア国の取るべき道

 差別化を模索する前にマン島が取り組んだのは何か? それは、大国の当局に協力的な姿勢を示しつつ、クリーンなイメージを構築することであった。

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