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「所有すれど運営せず」で成長するホテル

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2008年4月21日(月)

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美しいサンゴ礁の海と島々

ピピ島の海岸線

 数キロに及ぶ白い砂浜とひたすらに澄んだ海、海辺のヤシの木。タイを代表するビーチリゾート、プーケット島の空港から水上離着陸機で飛び立つと、驚くほど美しいサンゴ礁の海と島々が眼下に広がる。10分程の飛行の後、見えてくるのがピピ島だ。

 驚くほど鮮やかな青い海と深い緑の島、切り立った崖と、ひたすらに白く輝く砂浜が息をのむ美しさだ。

 ピピ島はもちろん、タイには豊かな観光資源に満ちている。そのためタイの観光業はGDP(国内総生産)の10パーセントにも達する一大産業だ。観光セクターの上場企業も多く、18社が上場している。その代表的な会社が、エラワングループ(THE ERAWAN GROUP PUBLIC COMPANY LIMITED、証券コードERAWAN)だ。

 エラワングループは2007年の売上高33億9000万バーツ(約108億円)、純利益約4億バーツ(約12億8000万円)であり、時価総額は約89億4000万バーツ(約286億円)となっている。エラワンの特徴は、洗練された経営、明確なコンセプト、数字に基づいた長期的なプランと成果の3つだ。

承認したならば口を出さない

 エラワンのCFO(最高財務責任者)であるプーム・オサタナダ(Poom Osatananda)氏と話す機会が何度かあった。タイの数ある経営者の中でも最も知性と人間性を感じさせてくれる1人だ。

エラワンのCFO(最高財務責任者)であるプーム・オサタナダ(Poom Osatananda)氏

エラワンのCFO(最高財務責任者)であるプーム・オサタナダ(Poom Osatananda)氏

 オサタナダ氏は現在のCEO(最高経営責任者)であるカサマ・ピュングプタ氏と共にエラワンの大株主であるウォンスリキット家から招請を受けた。その際に、ウォンスリキット家に引き受ける条件を1つ提示した。

 それは「会社の5カ年計画を我々が作成し、ウォンスリキット家に提示する。それを精査して、承認したら、ウォンスリキット家は、その5年間は経営に一切、口を出さず見守る」というものだ。

 ウォンスリキット家はタイの財閥で、最も清潔で、信用のおける一族として知られる存在だ。その評判通り、ウォンスリキット家は招請したCEOとCFOの2人が提示した条件を受け入れ、その約束は2人が就任してから4 年目を迎えた今でも守られているという。

 こうしてオサタナダ氏など経営陣は、自分たちの方針を基に執務に当たっているが、それはイコール自分たちの意のままに経営できるということにはつながらない。

米国流コーポレートガバンナンスを確立

 エラワングループの取締役会は、オーナーから5人、社外取締役が6人、そして経営陣からはCEOという合計12人で構成する。社外取締役は法律、経営、建築、財務、広報、エンジニアなどの分野で世界的に通用する専門家が名を連ねている。

 株主と取締役会、そして経営陣。所有、経営監視、経営が分離して、コーポレートガバナンス(企業統治)を確立している。CEOであろうが、そしてオーナーといえども常に相互監視の中で行動をチェックされている。同時にそれぞれの役割を協力してはたす。

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