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高給取りになる中国企業トップ

報酬額のトップは約10億円

  • 豊島 信彦

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2008年5月13日(火)

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 香港の有力紙サウスチャイナ・モーニング紙は、5月2日の記事で、香港上場企業のトップに支払われた報酬調査(2007年度)を発表した。この調査によれば、経営トップが受け取る報酬が1000万元(約1億5000万円)を超える中国企業の数は30社を超えることが判明し、同紙は「中国企業のサラリーはウォール街に並んだ」と記した。 

中国企業の経営トップの給与ランキング

 調査は香港に上場しているH株(Hは香港の頭文字)企業と呼ばれる中国本土企業と、レッドチップ企業と呼ばれる海外籍の中国企業を合わせた約240社を対象にした。対象企業の中で報酬額のトップは、中国の第2位の保険会社である平安保険の馬会長が受け取った6610万元(約9億9000万円)だった。馬会長の報酬は、国際的な銀行で香港にも上場している英HSBCのグリーン会長の約6億2000万円をかなり上回る。

 平安保険では他の9人の役員の報酬も年間1000万元(約1億5000万円)を超えた。これに対して本土サイドからやっかみというか、不満を訴える声が高まっていると同紙は指摘している。なにせ、平均月収2万円程度の国だ。地方では食べ物にも苦労している層も多い。

純利益は前年比の2.4倍と好決算

 平安保険ではそうした見方が出るのを見越していたかのように先月、2007年12月期の決算発表会の席上、IR(投資家向け広報)担当者が「報酬が高額になったのは、2004年に上場した際に、業績に連動するインセンティブとして経営陣にストックオプションを付与したため」と説明した。

 確かに、同社の2007年12月期決算は目覚ましいものだった。保険料収入(生保+損保)は17%増の736億元(約1兆1000億円)程度だが、投資収益と手数料収入が急拡大した。

 これにより全体の売上高は前年比57%増の1370億元(2兆550億円)に達し、営業利益は2.6倍、純利益は2.4倍の187億元(約2800億円)と大幅増になっている。保険トップの中国人寿保険の純利益は1.9倍の389億元(約5840億円)であったため、平安保険の伸びは業界1位企業を上回った。

香港・中国市場の動向

外資を中心に上級管理職をスカウト攻勢

 確かに好決算は影響しているが、なぜ平安保険の報酬額は突出して高いのか。これは同社が保険業務の専門家を、外資中心に外部から積極的にスカウトしているためだ。同社では上級管理職100人のうち3分の2がそうした中途入社だとしている。同社のホームページには“企業文化”として「伝統的な中国のカルチャーと西洋のマネジメント手法を融合したユニークな企業文化が形成されている」としてあるほどだ。

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