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ルーマニア:
美人の宝庫に求められる美しい国づくり

  • スティーブ・モリヤマ

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2008年5月15日(木)

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ルーマニアの国旗

ルーマニアの国旗

 2007年1月にEU(欧州連合)に加盟したルーマニアは、EU加盟が射程圏内に入ってきた1999年頃から8年間連続で平均6%を超える成長を遂げている。その勢いはEU加盟後も衰えていない。

 経済が好調である1つは、300億ユーロ(約4兆8000億円)にも上る補助金をEUから2013年までに受給する資格を得ていること。もう1つは、200万人を超えるとも言われる在外ルーマニア人たちから送られてくる送金額は、毎年60億ユーロ(約9600億円)とも100億ユーロ(1兆6000億円)とも言われ、こうした海外からの“投資”が経済を支えている。

 筆者の勤める会社のルーマニア事務所も、経済の波に乗り、5年前はたしか150人程度だったのだが、現在は600人を超える体制になり、昨年7月には黒海の港町コンスタンツァに第4の拠点を置いた。

沸騰し続ける経済の先には

ルーマニアの地図

 しかし、最近は過熱気味の経済に対し、欧州委員会もルーマニア国民も当惑気味である。

 ここ数年は、労働者の賃金上昇率もうなぎ登りで、年平均25%とも言われている。しかも、イタリアやスペインなどの南欧諸国に人の流出が止まらず、熟練労働者は常に不足状態である。

 2007年末のインフレ率は6.6%を記録した。中央銀行は昨年10月から既に3回も利上げしているが、物価上昇は止まらない。もっとも、筆者が東欧ビジネスに関与し始めた2000年頃は、ルーマニアのインフレ率は40%を超えていたのだが。

 また、EUからの補助金受給権があっても、ラテン気質がたたっているのか、行政サイドの経験不足からなのか、高速道路や鉄道網など、インフラ整備が遅々として進まない。中央政府と地方政府のお役人が反目し合っており、コミュニケーションが取れていないとの指摘もある。

 役人といえば、この国は労働者人口の4割以上が官公庁に勤めている、「公務員天国」だ。そして、ここのところ、役人の賃金上昇率が、民間を上回っており、欧州委員会も警鐘を鳴らしている。

 行政のみならず、政治も機能不全状態に陥っている点も、国民の悩みの種である。劇場型政治家と揶揄されるバセスク大統領と地味なタリチャーヌ首相との確執が何年も続いており、政局は混迷を極めている。

 こうした状況のせいか、チェコやポーランドのEU加盟時と違って、EU加盟後も日本からルーマニアに投資した企業は数えるほどである。

「古い欧州」から「新しい欧州」へのシフト

 さて、そんな状況の中、筆者は少し前に、ブカレストから約500キロ、飛行機で1時間ほどにある、クルージュナポカという街を視察にいった。トランシルバニアという地域にあり、第1次大戦前はハンガリーだった町だ。そのため、人口の2割強はハンガリー系だという。

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