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欧州景気、ドイツがユーロ圏の支えに

  • 服部 哲郎

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2008年5月28日(水)

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 ECB(欧州中央銀行)が、ユーロ圏の主要銀行を対象にした四半期銀行貸し出しサーベイの結果を発表した。その結果は、以下のようなものである。

 (1)ユーロ圏の銀行が2008年1~3月期に、2007年10~12月期よりも企業向け、家計向け与信の審査基準を厳格化し、今年4~6月期にも一段と厳格化する意向である。

 (2)金融市場の混乱から証券化市場などでの資金調達(企業向け債権、住宅ローンの証券化)に支障が生じており、貸し出しマージンや貸し出し量に悪影響を及ぼしている。

■ ECBの銀行貸出サーベイ:資金調達(ホールセール)市場へのアクセス(実績)

 つまりユーロ圏内での貸し渋り発生を示唆しており、長引く金融市場の混乱がユーロ圏に本格的に波及してきたとの懸念を高めるものであった。

ドイツの経済成長は堅調

 しかし、サーベイの分析に筆者が4月末に実施したドイツでのヒアリングなどで得た情報を総合すると、以下の3要因から今回のサーベイ結果を過度に悲観的に捉える必要はない、と判断している。

 第1に、ユーロ圏では国ごとに状況が大きく異なる。これまで高成長を記録してきたスペイン、アイルランドなどでは、住宅ブームの終焉から貸し出しが減速する一方、2007年半ばまで伸び率ゼロが続いてきたドイツでは貸し出しが増加に転じた。

 ドイツでも金融市場の混乱から証券市場での資金調達コストが上昇しているため、企業が伝統的な間接金融に回帰する動きは自然である。それに加えてドイツの銀行も、賃金抑制、リストラ、好調な輸出を追い風に財務体質や業績を好転させているドイツの中小企業などへの貸し出しが今後の収益源になるとの見通しから、貸し出しを積極的に増やしているもようである。

 金融市場の混乱から、企業が設定済みのクレジットラインから資金を引き出した結果として貸し出しが増加しているだけであるとの慎重な見方もあるが、少なくともドイツでは貸し渋りは発生していないとの見方が支配的である。

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