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オランダ:原則禁止を嫌う姿は、続くのか

  • スティーブ・モリヤマ

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2008年7月17日(木)

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オランダの国旗

オランダの国旗

 夏の欧州は非常に過ごしやすい。あまり暑くもなく、湿気もなく、日本の夏とは正反対である。だが、筆者は夏休みを欧州で過ごした経験がほとんどなく、島国に滞在することが多い。

 これまで世界中の島を訪ねた中で、カリブ海では最初に訪れたのが、蘭領シントマールテンという島だった。このシントマールテン島は南半分がフランス領(仏領サンマルタン)、北半分はオランダ領となっており、その境界線を越えると雰囲気がガラっと変わる。多くの島を抱える国土に住む日本人にとって島は身近な存在だが、シントマールテン島のような島はイメージしにくいのではなかろうか。

オランダの地図

 このシントマールテン島やキュラサオ島(ベネズエラ沖にある島で、キュラソーというリキュールで有名)をはじめ5島は、併せて「蘭領アンティル」と呼ばれている。そのアンティルが今後解体される可能性がある。

 Xデーは当初、2008年12月15日とされていた。その日を境に、シントマールテンとキュラサオはそれぞれ独立したオランダの自治領となり、3つの小島は、行政上オランダ本国に吸収合併される予定だった。

 だが、直近では15日以降にずれ込むと言われている。国際税務に詳しい読者はアンティルという言葉は聞いたことがあるかもしれないが、この点についてはあまり知られていないのではなかろうか。

奇抜な発想の持ち主

 画家のゴッホ、哲学者のスピノザ、ダンサーでスパイのマタ・ハリ、女優シルビア・クリステル――。これらのオランダ人の名前を聞いて、オランダ人もしくはオランダに対する印象をどのように持たれるだろうか。

 ここ欧州においては、オランダ人はかなりリベラルで、奇抜な発想の持ち主として知られている。卑近な例で恐縮だが、そうした一面を紹介しよう。

コメント4件コメント/レビュー

ああすべき、こうすべき、お上の言うことを何でも聞いていればいい、みたいな押しつけがましい社会は、自分で考え、判断するということがなくなり、思考停止を生むと思います。オランダ流が全て正しいわけではないでしょうが、日本はもっとオランダを見習った方がいいのでは。(2008/07/17)

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いただいたコメント

ああすべき、こうすべき、お上の言うことを何でも聞いていればいい、みたいな押しつけがましい社会は、自分で考え、判断するということがなくなり、思考停止を生むと思います。オランダ流が全て正しいわけではないでしょうが、日本はもっとオランダを見習った方がいいのでは。(2008/07/17)

『原則禁止から入る現代の日本の社会的構造にあるのではないかと』という、モリヤマ氏の説に賛同します。同時に、平和的解決の道の一つとして、「話せば分かる」とはよく言われますが、日本の大人たち(親・教師・政治家・官僚など)は、疑問を抱く子供たちに対しても、政府の行き当たりばったりな政策への国民の疑問や不満に対しても、何らの本質的な説明ができていません。相手を説得する知識を探すのも面倒、いちいち話をするのも面倒だから、「ダメなものはダメ」と自分の支配的立場を利用してゴリ押ししているだけだと思います。お互いに相手を尊重して話し合って、相手の考えを理解はしても、対立構造は解消できないことがある、という現実を受け入れられる強さ(自己責任)を持たないかぎり、日本社会が今の混沌から抜け出すことはできないように思います。(2008/07/17)

オランダの少年犯罪率と日本のそれを比べたのかしら?日本はまだまだ治安の良い国だと思うけどな。移民については経済成長というメリットと、治安悪化というデメリットを合理的に選択した結果だと思う。もって他山の石とすべし。(2008/07/17)

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三品 和広 神戸大学教授