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東西カジノ王、香港上場で大バクチの勝算

サブプライム問題の余波か

  • 豊島 信彦

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2008年7月22日(火)

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 まず、なぜバクチなのか。株式市場が冷え込んでいる中でカジノ会社が大型の資金調達をしようとしているからである。そもそも、香港ではカジノ関連株は過剰と思えるほど多くが上場しており、しかも有力視される企業さえ株価はピークの3分の1から5分の1に下がっている。

 そんな折も折、マカオのカジノ王と呼ばれるスタンレー・ホー氏(87)が自身の旗艦企業であるカジノ会社SJM(澳門博彩)を7月16日に香港に上場させた。また先週、ラスベガスのカジノ王スティーブ・ウィン氏(66)が傘下のカジノ会社ウィン・リゾーツを香港に上場させ30億ドルを調達する計画を明らかにした。

 果たしてこの“賭け”は、吉と出るか凶と出るのか?

急落するカジノ株

 香港からフェリーで1時間ほどのマカオは、古くからカジノで有名だが、ここ数年はカジノを核に、ショッピングモールやテーマパーク、ゴルフ場、高級マンションの建設が続き、劇的な経済発展を見せている。

 多くの香港企業がマカオに進出し、カジノのほかホテルや交通サービスなどマカオで事業を手がけている香港上場企業は20社を下らないだろう。不動産などマカオに投資する企業を含めると関連企業数はその2倍以上あると見られる。

 だが4月22日、中国政府はマカオの異常なカジノブームを抑制するため新規のカジノ用地の取得を禁止すると発表、それ以来カジノ株が下げ続けている。地元紙によると外資のあまりの進出ぶりを警戒してとのことだが、政府の狙いは定かではない。その後、中国政府は国民に対して渡航ビザを制限、ブームを沈静化させる動きを見せている。

 この間にカジノを運営するメルコやギャラクシーといった企業の株価は、ほぼ半値になった。カジノはもともと装置産業であり、集客のために巨額の投資が必要なことから、最近の世界的な信用不安の中で、その金融リスクも嫌気されている。メルコなどはラスベガス風大型劇場を備える1000億円規模の施設を来年に完成させる予定だ。だが株価は2006年末の26香港ドルから、直近は5香港ドル弱と5分の1に叩き売られている。

マカオ・カジノ株の動き(2006~08年)

異例ずくめのSJM上場

 そんな中でホー氏のSJMは上場で、38.5億香港ドル(約520億円)を調達したが、ここに至る経緯は異例ずくめだった。大株主である実の妹であるウィニー・ホー氏が、上場反対を求めて何度も裁判に打って出た。

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