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カザフスタン:
強烈な指導力で「資源の呪い」と闘う

  • スティーブ・モリヤマ

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2008年7月31日(木)

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カザフスタンの国旗

カザフスタンの国旗

「資源の呪い」というコトバがある。天然資源に恵まれた国では、資源に乏しい国よりも、汚職や内乱などが起き、経済発展が遅れる傾向があることを指す。

 ロシアと中国に接するカザフスタンは、ウラン及びクロムの埋蔵量は世界2位、亜鉛は世界5位の資源大国で、輸出に占める石油と天然ガスの割合は7割を超え、レアメタルを含む非鉄金属の輸出は、全体の1割を占めている。つまり輸出の8割が資源関連という、典型的な資源依存型経済と言えよう。

カザフスタンの地図

国富ファンド、フラットタックス、イスラム金融

 豊かな資源を背景に、カザフスタンは、2000年以降のGDP(国内総生産)成長率は、年間平均10%を上回っている。高い成長の立役者が、旧ソ連のカザフ・ソビエト社会主義共和国共産党第1書記兼大統領からそのままカザフスタン共和国大統領に就任したナザルバエフ大統領だ。

カザフスタンの概要

 同大統領はカザフスタンを資源の呪いから逃れさせるため、独立直後から強力なリーダーシップを発揮して、様々な経済改革を遂行してきた。その特徴が海外で成功した施策の導入だ。

 その1つが、原油価格依存型経済にはらむ脆弱性を低減するために、2001年に導入した原油安定化基金で、残高は140億ドルを超えている。同基金はロシアも導入しているが、もともとはノルウェーが考えついたアイデアだ。

 また、年金制度についても、“南米の雄”チリの成功事例を徹底的に研究したという。サムルークというカザフスタンの国有資産管理会社も、シンガポールのSWF(国富ファンド)であるテマセックを参考にして設立したものだという。

 そしてロシアにおけるフラットタックス導入の成功にならい、個人所得税率を今年から、ロシアの13%をさらに下回る、一律10%にしている。しかも、イスラム教国として、イスラム金融に関する法整備を行っており、今年度中に法案が通る予定だが、既に、いくつもの湾岸諸国の金融機関がこの国に投資しているという。 

世界有数の油田開発が進む

 カザフスタンの抱えるエネルギー資源を考えると、世界的な資源高騰の中で、当面の経済成長は続くと見られる。カスピ海周辺では、欧米石油メジャーや日系企業が参画し、大規模な油田開発を行っている。2000年にこの地域で発見されたカシャガン油田は、中東を除けば、世界最大級である。

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