グルジアの国旗
ロシアとの武力紛争が突如として起きたコーカサスの小国グルジアは、ロシア、アルメニア、アゼルバイジャン、トルコと国境を接する。ロシアとは、チェチェン共和国などとも接している。グルジアは、西側が黒海と接しているため誤解している人もいるかもしれないが、国土の大部分は山岳地帯の山国である。
スターリン、シェワルナゼ、キリエンコなど、この国出身の著名な政治家は少なくない。グルジアは、独立直後から、シェワルナゼ(元ソ連外相、後にグルジア大統領)が国を引っ張っていった。
しかし、不況、政府高官のマフィアとの癒着・汚職、アブハジアや南オセチアなどの民族問題などで、国情は混迷を極めていた。一説では、少数民族分離運動の裏にロシアのてこ入れがあったとも言われていた。グルジアの高官たちもその説を支持していたため、ロシアとは常に緊張関係にあった。
2003年11月には政局混乱などから、大規模な反政府デモが起き、シェワルナゼは辞任、翌年1月の大統領選挙で当時36歳の親欧米派のサアカシビリが大統領に就任した。これは一般に「バラ革命」と呼ばれる。
以後、サアカシビリ政権は、“脱露・入NATO(北大西洋条約機構)”を目指し、ロシア軍のグルジア領内からの撤退を求めてきた。一方で、大胆な改革を推し進め、経済を軌道に乗せつつあったのだが、残念ながら、今回の武力紛争に突入してしまい、せっかくの経済成長の芽は摘まれてしまった。
構造改革の旗手
サアカシビリ大統領が就任直後から推し進めたのが、政府高官の汚職の撤廃である。何千人にも上る役人や警察官を逮捕や解雇し、公務員の給与水準を上げ、複雑極まりなかった許認可制度を簡素化した。
例えば、税の種類だけでも22もあったため、調査官が懐を肥やす手段はいろいろとあった。だが、現在では5種類にまで減らされている。法人税率も引き下げ続け、今年からは15%とさらに低くなった。社会保険料の徴収も今年から労使ともに廃止されている。
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EU(欧州連合)の首都ブリュッセル在住の作家兼外資系ビジネスマン。ロシアを含む欧州28か国で日系企業に進出・再編指南を行う。著書は訳書を含めると10冊を数え、近著に『







