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クロアチア:
EU加盟と「アジア通貨危機との類似点」

  • スティーブ・モリヤマ

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2008年9月25日(木)

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クロアチアの国旗

クロアチアの国旗

 つい先日、経営コンサルタントの大前研一氏が多数の日本の経営者と共にルーマニアのブカレストに視察に来たので、「新しい欧州」についてプレゼンした。本連載「今、なぜ欧州なのか」においてもグローバル経済における欧州の重要性とパラダイムシフトについて述べたが、欧州に対する期待値は日本でも、日に日に高まってきているようだ。

 その際、大前氏から「あまりネクタイをしない」という話を聞き、クロアチア のことを思い出した。

 日本ではあまり知られていないようだが、クロアチアといえばネクタイの発祥地として知られている。諸説があるが、一説では、17世紀の30年戦争の際、ルイ13世の率いるフランス軍に従軍したクロアチアの傭兵たちが、首にスカーフを巻いていたという。無事帰還を祈る家族や恋人たちから贈られた、言わばお守りである。

 ファッションに敏感なフランス人たちは、おそらくこの異文化の風習に心を奪われたのだろう。こうして、ネクタイはフランスで流行し、「クロアチア人」を指す単語が訛って、“クラヴァット”(ネクタイ、仏語)となったようだ。

 クロアチアというと、世界遺産にも登録されている観光地、ドブロブニクが有名だ。この国のアドリア海沿岸は、小島を含めると1000にも上る島を有する風光明媚な土地である。日本からも夏季にはチャーター便が飛んでいるようだが、実はこの街は、本稿で以前ご紹介したカンピオーネと同様、“飛び地”である。首都ザグレブから陸路で行く場合、一度ボスニア・ヘルツェゴビナ領を通らなければならない。

クロアチアの地図

 観光業はこの国のGDP(国内総生産)の2割近くを占める一大産業だが、増え続ける観光客と不十分なインフラ、人手不足、そして環境保全とのはざまで、ジレンマにもがき苦しんでいるようだ。また、現金商売が多い観光関連業の脱税摘発に政府は躍起になっており、年間3万件近い税務調査を行い、5000件近くの脱税を摘発しているそうだ。 

豊かな国で優等生も…

 クロアチアは、旧ユーゴスラビアの中では豊かな国で、当時はスロベニアに次ぐ「優等生」だった。しかし、その後の紛争によるインフラ崩壊や難民などの大量流入、“民営化泥棒”と揶揄された不透明な民営化や失業問題等により経済は大幅に落ち込んだ。また、その後、不良債権問題が深刻化し、主要企業や銀行の倒産が相次いだ。

 2003年末に発足したサナデル政権は、前政権時代に膨れ上がった累積対外債務の解消に取り組み一定の成果を上げたものの、大幅な削減は達成できなかった。また、輸入依存体質は悪化し、貿易赤字は膨らんだ。2008年1月からは、第2次サナデル政権が発足しているが、目下、「タイやアルゼンチンの二の舞いを演じるのか?」と懸念を示す海外のアナリストたちの不安を打ち消すのに必死である。

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