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「恐慌」正面突破~危機の教訓1977

いま見直す「昭和恐慌が残した経営戦陣訓」

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2008年10月21日(火)

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 日経ビジネスは2009年10月に創刊40周年を迎えます。この間、日本経済に深刻な影を落とす経済危機が繰り返し起きました。その都度、1929年「暗黒の木曜日」に端を発する世界恐慌の再来を恐れながらも、危機を乗り越えてきました。2008年秋、世界は同時株安と信用収縮に直面しています。創刊40周年カウントダウン企画として、過去の経済危機を伝えた記事を再録していきます。

第2回

1年で20%以上の円高、貿易で米国のリーダーシップが揺らいだ1977年。
日本でも「昭和恐慌」の再来が話題に。
本誌は昭和恐慌の頃の企業経営から5つの教訓を導いた。

* * *

救済策の陰には統制の落とし穴

1977年12月19日号より

 昭和恐慌再来説がにわかに高まっているが、当時と比べると内外の経済は強力なスタビライザー(安定装置)が組み込まれており、恐慌につながる恐れは薄い。

 だが、福田新内閣の政策転換がないと、いまの政策不況が政策恐慌につながりかねない。

 昭和恐慌に苦しんだ当時の企業は安易な国家救済に頼り、統制経済化を招いた。この教訓を経営者は忘れてはなるまい。

(尾林 賢治)

●桜田武氏の変身ショック
不況の深刻さ浮き彫り。恐慌再来おびえる経営者

 均衡財政主義を唱えてきた桜田武日経連会長の変身は、やはり経済界に強烈なショックを与えたようだ。なにしろ「昭和恐慌の生き証人」を自認する人物が、「この際、国債依存率30%にこだわっていたら昭和恐慌の再来を招きかねない」と爆弾宣言をしたのだから。「あのしぶい桜田さんが大量国債発行論に変わるとは、よほど事態は深刻なのだろう」と、円高で動揺している経営者ならずとも、昭和恐慌再来の幻影におびえてしまう。

 たしかに、今日の不況局面は昭和恐慌あるいは1930年代の世界恐慌に類似しているところも多い。たとえば……。

 昭和5年の金解禁で円レートは20%以上も急騰、輸出は大打撃を受けたが、今日の円高も同じだ。

 浜口内閣の蔵相に就任した井上準之助は、前内閣が残した昭和4年度予算を再編成し、一般会計を5%削減、翌5年度はさらに10%カットという大ナタを振るった。この“しごき”策と、昭和元禄を批判し“昭和享保”をつくり出した福田路線と共通しているのでは。

 1930年代、世界はブロック経済化したが、いまの貿易戦争もその前兆かも。

 第一次大戦後、米国に資金が偏在したのが世界的金融恐慌の原因になったが、オイルマネーの累積は心配だ。

 浜口雄幸、犬養毅両首相、井上蔵相、団琢磨三井合名理事長らが相次いでテロの犠牲になった。シュライヤー事件がいつ日本に飛び火するやも知れず、各国で政治不信も高まっている。

コメント1件コメント/レビュー

不況時は緊縮策が横行する。積極策は非難されやすい。わたしの在住する大阪府の停滞の遠因はほとんど「革新主義」の黒田府政の無策に起因している。大阪万博の直後に現在実施中の道路や空港、港湾整備に30年前、取り組んでいればと残念に思う。猪瀬現東京都副知事が凍結した第二東名高速なども、新らしい道路を乗用車の新システム専用道路にすればよかったのにと思う。ハイブリド車、水素ガス車、電気自動車およびエタノール車専用の高速道路にしガソリン車は通行できないようにすればよかった。60~100kmごとにそれぞれの燃料を供給できる施設を設備した新高速道路にすれば世界初の施設になったかもしれない。(2008/10/21)

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不況時は緊縮策が横行する。積極策は非難されやすい。わたしの在住する大阪府の停滞の遠因はほとんど「革新主義」の黒田府政の無策に起因している。大阪万博の直後に現在実施中の道路や空港、港湾整備に30年前、取り組んでいればと残念に思う。猪瀬現東京都副知事が凍結した第二東名高速なども、新らしい道路を乗用車の新システム専用道路にすればよかったのにと思う。ハイブリド車、水素ガス車、電気自動車およびエタノール車専用の高速道路にしガソリン車は通行できないようにすればよかった。60~100kmごとにそれぞれの燃料を供給できる施設を設備した新高速道路にすれば世界初の施設になったかもしれない。(2008/10/21)

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三品 和広 神戸大学教授