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巨額の経常赤字に成長懐疑論、は誤り

  • マニッシュ・バンダリ

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2008年10月28日(火)

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 10月初め、インドは2008年第1四半期(4~6月)の経常赤字が107億ドルに達したと発表した。これが口火となって、インド経済の将来を憂う分析リポートが相次いでいる。その多くは、通貨ルピーの下落に拍車がかかることへの懸念だ。

 経常赤字は2008年3月期に174億ドルに達していた。貿易赤字は800億ドルだが、それより経常赤字が少ないのは、海外在住のインド人からの送金が相当額に上るためだ。

 それはさておき、こうした対外収支の悪化の主因は、輸入に大半を頼る石油によるものだ。原油高に伴う第1四半期の収支悪化を見て、インド経済の成長シナリオさえ疑う見方も出始めた。

 しかし、そうした見方は、インドが誇る年間375億ドルにおよぶIT(情報技術)などのサービス輸出や、海外からの送金が年間410億ドルの巨額に上ることを、経常赤字の計上だけでかき消している。筆者にしてみれば、インドには直近(10月第2週末)で2740億ドルの外貨準備があるのに、何をから騒ぎしているのか、といぶかしくさえ思える。

生産財や加工用の素材を輸入し、医薬品や電子製品など輸出

 そこで、貿易収支について、詳細を見てみよう。インドは石油の輸入依存度が70%に達しており、昨年度に関しては価格高騰もあり石油輸入額は40%増の796億ドルに達している。原油価格は最近こそ下落しているが、今年度第1四半期の輸入平均価格は、1バレルが118ドルで、前年同期の約2倍だ。

 もっとも、石油の輸入赤字を除くと、インドの貿易構造はそれほど悪いとは言えない。石油以外の輸入品についても、製造のための生産財であったり、加工して輸出するための素材などが、大きなウエートを占めている。

 例えば、金銀、宝飾品等の輸入が合わせて250億ドルに達するが、その多くは付加価値を付けて輸出に振り向けられる。これらは、多くの専門職の雇用につながる産業でもある。また、インドの輸入の特徴として、輸入元がかなり分散されていることがある。これはインドの安全を求める政策と、国際的な関係の良さを表しているためだ。

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