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「恐慌」正面突破~危機の教訓1984

"銀行ショック"走る(米国編)

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2008年10月23日(木)

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 日経ビジネスは2009年10月に創刊40周年を迎えます。この間、日本経済に深刻な影を落とす経済危機が繰り返し起きました。その都度、1929年「暗黒の木曜日」に端を発する世界恐慌の再来を恐れながらも、危機を乗り越えてきました。2008年秋、世界は同時株安と信用収縮に直面しています。創刊40周年カウントダウン企画として、過去の経済危機を伝えた記事を再録していきます。

第4回

かたや石油開発、こなた中南米へ過剰融資――。
20年以上前にも、米国の大手銀行に激震が走った。
当時の最先端金融に生じた問題は今にも通じる。

* * *

「コンチネンタル」と「ハノーバー」の蹉跌に

1984年7月23日号より

 米国の大手商業銀行が揺れている。米国の中で,最も国際競争力が強い産業のひとつと見られているにもかかわらず,金融自由化が進む前に安易な拡大路線を採ったツケが回って来ているからだ。

 預金量全米第7位の巨大銀行,コンチネンタル・イリノイ・ナショナル銀行の資金繰り窮迫→官民一体の救済,マニュファクチャラーズ・ハノーバーの経営危機のうわさ――など,ここにきて一気に問題が噴き出してきている。

 自由化と国際化の波に洗われる日本の金融界にとって,米銀と米金融システムの現状は決して他人事とは言えない。

(鳴沢 直樹 =日本経済新聞シカゴ特派員)

 「大恐慌以来の銀行危機」-コンチネンタル・イリノイに対する史上最大の救済策が打ち出された直後,全米の主要新聞にこういう活字が踊った。コンチネンタルの危機の原因はそのほとんどが同行の経営の失敗にあるとはいえ,「強固に思えた金融システムが,こうまでもろいとは…」(シカゴ・トリビューン紙)という気持ちを米国民に引き起こした。しかも,危機に至るスピードは想像を超えていた。

 5月8日――ニューヨークの金融市場に,コンチネンタル銀行の持株会社,コンチネンタル・イリノイが会社更生法の適用を申請するといううわさが流れた。もちろん,銀行側は否定した。しかし,うわさはコンチネンタルがどこかの銀行と合併するという風にかわり,しかも,FRB(米連邦準備理事会)やFDIC(米連邦預金保険公社)が合併相手を探しているとも取り沙汰された。

 この折,ニューヨークの銀行の間では,日本の三菱銀行,大和銀行,野村証券のどれかがコンチネンタルを買うのではないかといううわさが出ていた。この話が日本に伝わり,まず,東京市場で「コンチネンタルが危ない。資金繰りがおかしい」と話が広がり,時計の針が動くのに合わせ,ヨーロッパ市場→ニューヨーク市場と,各地の金融市場にうわさは僚原(りょうげん)の火のごとく広まった。

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