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株式市場で、バフェットに勝つ方法

2008年12月1日(月)

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 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏に、一般投資家が株式投資で対抗できるだろうか。少なくとも、同じ土俵で勝負するチャンスが訪れることはある。勝負の場は、金融危機の直撃を受け、大幅な株安に見舞われている米GE(ゼネラル・エレクトリック)だ。

 2006年版の年次報告書の中で、GEのジェフリー・イメルト会長は2001年9月11日の世界同時多発テロに触れながら、GE株について次のように回想している。

 「2001年9月11日後の1週間で、GE株は急降下した。9月21日には29ドルで取引が始まった。その後、株価は安定を取り戻し、同年秋に34ドルを付けた。『これほどの安値は2度とないだろう』と思い、個人的に1万5000株買い増した」

 米国政府が大手銀行シティグループの救済を決めたのは11月23日。その直前でGE株は14ドル台だった。つまり、イメルト会長が「これほどの安値は2度とない」と考えた水準の半値以下だった。だからこそ、「割安株投資」で有名な大富豪バフェット氏が登場し、最大で60億ドル投じると表明したのだ。

22.25ドルが26ドル、115ドルが142ドル

 バフェット氏が割安と思っているなら買いだ――こう思う投資家は多いだろう。だが、それほど単純にはいかない。

 第1に、バフェット氏による買いが明らかになると、通常は株価が急騰し、同氏と同じ値段で同じ銘柄を買うことが不可能になる。第2に、バフェット氏は一般投資家にはまねできないような、有利な条件で投資することもある。

 GEへの出資は後者に当てはまった。バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは10月1日、優先株の引き受けを通じてGEへ30億ドル投じると発表。優先株の利回りは年10%であり、これだけでバークシャーは年間3億ドル(300億円弱)の配当を得る。

 これは、バフェット氏の“お墨付き”を得ることで、信用不安を払しょくしたいGEが特別に提示した条件である。言い換えれば、バフェット氏でなければ得られない条件であり、一般投資家は傍観するしかない。

 バークシャーはまた、GEの普通株を購入する権利であるワラントも取得した。すべて権利行使すれば、30億ドル相当のGE株を保有する計算になる。権利行使価格は、直前の株価を下回る22・25ドルだった。

 発表直後、GE株は26ドルへ跳ね上がった。言うまでもないが、一般投資家は市場を通じてGE株を購入するしかない。優先株と同様にワラントも、GEがバフェット氏に与えた特別な条件だった。ちなみに、同氏はGEのイメルト会長の個人的指南役である。

 GEへの出資に先立ち、バフェット氏は大手投資銀行ゴールドマン・サックスへの出資も実行している。優先株の引き受けで50億ドル投じるとともに、最大で50億ドル相当の普通株を購入できるワラントを取得。金額を除けばGEと条件はほぼ同じだった。

 ゴールドマンのワラントでも、権利行使価格は直前の株価を下回る115ドルに設定された。“バフェット効果”によって、ゴールドマン株は2週間足らずで142ドルへ上昇。このタイミングでバークシャーが権利行使したら、ただちに12億ドル弱(1100億円強)の利益を得た計算になる。

通常ではなく異常

 株式投資で富を築き、世界一の長者になったバフェット氏。一般投資家が同氏のように投資しようとしても、通常は無理である。たとえ株式投資の経験やノウハウでバフェット氏に匹敵していても、である。同じ土俵に立てるとは限らないからだ。

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