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「恐慌」正面突破~危機の教訓1997

ドキュメント拓銀の破綻(1)

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2008年12月1日(月)

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 日経ビジネスは2009年10月に創刊40周年を迎えます。この間、日本経済に深刻な影を落とす経済危機が繰り返し起きました。その都度、1929年「暗黒の木曜日」に端を発する世界恐慌の再来を恐れながらも、危機を乗り越えてきました。2008年秋、世界は同時株安と信用収縮に直面しています。創刊40周年カウントダウン企画として、過去の経済危機を伝えた記事を再録していきます。

第30回

大手銀行の破綻懸念、世界経済が直面する危機だ。
11年前、日本経済はまさかの現実に遭遇する。
大手行の一角、北海道拓殖銀行の破綻を振り返る。

* * *

危ない金融機関の「排斥」へ市場が圧力
不良債権処理、勢い増す公的資金導入論

1997年11月24日号より

「大手20行はつぶさない」という大蔵省の約束は、その一角を占める北海道拓殖銀行の破綻で反故にされた。「金融不安」を局地的なものに封じ込めるという金融行政の失敗は、公的資金による解決を迫るだろう。金融行政の転機につながる拓銀の崩壊を追跡する。

(田村 俊一、小栗 太)

 信用不安に陥っていた北海道拓殖銀行の経営が11月17日に破綻した。その予兆は11月第2週の金融市場にあった。舞台は預金の引き出しなどに必要な短期の資金を銀行間で貸し借りする短期金融(コール)市場である。

 「来週早々にも銀行再編があるらしい」――。11月14日、銀行の資金運用担当者の間でこんな噂が急速に広まった。ある都銀の運用担当者は「銀行再編という言葉で真っ先に思い浮かべたのが、信用不安に揺れる拓銀だった」と打ち明ける。

一斉に起こった拓銀離れ

 実は、10月14日からは拓銀に対して大蔵省検査が実施されており、この検査が終了したのが11月14日。追い打ちをかけるように市場では、大蔵省検査の結果が出るのは11月末といわれているにもかかわらず、「検査の結果、資産内容の悪化が相当ひどいようだ。拓銀はもうだめだろう」との噂も駆けめぐった。

 さらに14日は、各銀行が万一の預金引き出しに備えた資金(準備預金)を日銀に預け入れる期限でもある。通常、各銀行は準備預金を集めるため、短期市場で必要な資金を調達する。だが、預金減少などで資金繰りに苦しんでいた拓銀は信用不安から資金を集めきれず、準備預金の必要額に100億円以上足りないままで期限を迎える「前代未聞の事態」(市場関係者)に陥った。

 ある外国銀行の資金担当者は「結局、拓銀は通常の市場参加者から資金を調達することができず、日銀に頼み込まれた都銀上位行などがやむなく資金を出していたようだ」と漏らす。都銀上位行が0.4%台後半で資金調達する一方で「拓銀は0.7%台でやっと資金を調達できていた」(市場関係者)のが実情だったのである。

 それでも資金が調達できれば問題はない。各金融機関が高い利率でも資金を出すのをためらうなか、拓銀に継続して資金を出し続けていたのは、拓銀の主幹事証券会社である山一証券だったが、この日、市場では「山一が重大な経営不安に陥っている」との噂までも飛び交った。

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