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「恐慌」正面突破~危機の教訓2000

そごうに史上最高額の借金棒引き要請をさせた男

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2008年12月15日(月)

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 日経ビジネスは2009年10月に創刊40周年を迎えます。この間、日本経済に深刻な影を落とす経済危機が繰り返し起きました。その都度、1929年「暗黒の木曜日」に端を発する世界恐慌の再来を恐れながらも、危機を乗り越えてきました。2008年秋、世界は同時株安と信用収縮に直面しています。創刊40周年カウントダウン企画として、過去の経済危機を伝えた記事を再録していきます。

第41回

そごうは債務免除を要請、その後に経営破綻した。
そごうを長年率いた実力者は、銀行に頼まれた結果、借入金が膨らんだと主張。
金融危機で特異な経営が浮き彫りになった。
経営破綻後のそごうは西武百貨店との経営統合を経て、セブン&アイ・ホールディングス傘下に入った。

* * *

“怪物”水島会長の虚と実

2000年4月17日号より

4月6日午後5時すぎ。東京・丸の内の東京会館は緊張した雰囲気に包まれていた。そごうの緊急会見に駆けつけた記者の前で、社長の山田恭一は用意した原稿を棒読みするように、こう言った。

(そごう取材班)

 「6390億円を、まことに遺憾ながら金融機関の皆様に、免除のお願いをさせていただく予定でございます」

 メーンバンクの日本興業銀行や日本長期信用銀行など、取引銀行73行に対する史上最高額の“借金棒引き”要請――。これまで経営難が囁かれるたびに否定してきたそごうが、ついに白旗を上げた瞬間だった。そして、病巣は予想以上に拡大していた。

 山田の「どうも申し訳ございません」という言葉に合わせて、4人の代表取締役が立ち上がり、深々と頭を下げた。だが、その中にそごうを率いて膨張と転落を演じた主役の姿はなかった。

 水島廣雄、88歳。1962年の社長就任以来、40年近くそごうに君臨した。彼がトップの座に就いた時、そごうは売上高数百億円の弱小デパートだった。それを、最盛期にはグループ売上高を1兆2000億円まで伸ばして、「日本一の百貨店」の栄冠をつかんだ。だが、一方で借金を1兆7000億円まで膨らませ、今回の巨額の債務免除要請の元凶となった男でもある。

いまだに強い影響力を持つ怪物

 質疑応答が始まると、何度となく繰り返された水島の経営責任を問う声を、山田をはじめとする経営陣はのらりくらりと曖昧な返答でかわした。

 「水島会長はいつ、責任をとって辞めるのか」
 「グループ各社の残務整理が終わり次第、退任をいたします」

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