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課題は不安心理の払拭にあり

  • ハンカー・オジヤサール

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2009年1月21日(水)

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 前回の記事でも述べたように、ここ1カ月間で、米信用市場は着実に安定してきている。だが、悲観的な経済リポートの数が圧倒的に多いため、ゆっくりだが着実に回復している信用市場の動きが、株式市場の関係者、エコノミスト、消費者にはほとんど見過ごされている。

 こうした状況を受け、バラク・オバマ米大統領は、自身の絶大な人気を利用して、リスクの高い財政政策で経済を活性化させる道を選択している。この“毒をもって毒を制す”戦略は期待通りの成果を上げられるのか、それとも毒が回って倒れてしまうのか。それが明らかになるのは、数カ月先かもしれないし、数年先かもしれない。

 メディアはセンセーショナルな悪いニュースばかり取り上げたがるが、信用市場は着実に回復している。社債と地方債はともに利回りが低下(債券価格は上昇)。また、CP(コマーシャルペーパー)も含めて債券の新規発行が大幅に増えている。

市場が回復している事実を、経済指標の悪さが圧倒

 格付けがAランク(シングルAからトリプルAまで)の中期社債の利回りは、この1カ月間で100bp(ベーシスポイント、1bpは0.01%)と大きく下がっている。地方債も同様だ。信用市場で最もリスクが高いハイイールド(高利回り)債でさえ、投資家の関心が戻ってきている。

 2008年12月のハイイールド債ファンドへの流入額は17億ドルだった。これは、投資家が意欲的にリスクを取り、利回り18%の債券で利益を上げようと考えていることを示す重要な数字だ。

 こうした状況にもかかわらず、大量に流れてくる悲観的なニュースに、一般の人だけでなく株式トレーダーも圧倒されている。2008年12月の小売売上高は10%減という、驚くような落ち込みを見せ、小売業者の在庫増加につながっている。これは、今後数カ月間、製造業にも影響を及ぼすだろう。失業率が3カ月間で1ポイント以上跳ね上がったことも、同じくらい衝撃的だった。

 こうしたニュースが流れるたびに、不安定な株式市場は雷に打たれたようにショックを受け、回復に向けた動きが消え失せてしまう。筆者が取材したトレーダーのほぼ全員が、次のような見方をしている。

 「株価は割安で、注意は必要だが買い時と見るのが妥当だ。しかし、悪いニュースがあふれている状況が多少落ち着くまでは皆買いに出ようとしない。そのため、株式市場の回復は上昇トレンドと言えるほど長続きしない」

「U字回復」より「V字回復」が必要

 同じく重要な問題として、悪いニュースが消費者や経営者の不安をあおり、高額商品の購入や設備投資を先送りする大きな要因となっている点がある。

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