「もう、お金には振り回されない」

選んでほしい、思いのこもったチョコ

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2009年2月10日(火)

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 すっかりバレンタインデーとは無関係な生活を送るようになって約10年が経ちました。でも今年は日頃のお礼をこめて、身近な人たちにチョコレートを贈ろうと思います。しかも苦いチョコではなく、寒い季節に心が温まる思いっきり甘いチョコ限定で。

 特に心境の変化が訪れたわけではなく、友人が“チョコレート大使”を買って出たことが事の始まりでした。チョコレート大使といっても、ベルギーの優れたショコラティエに与えられる称号とは全く関係なく、もちろん外務省も全く関知しない、「フェアトレードチョコを広める!」というミッションを持って行動する人のことです。

 チョコレート大使である友人は、バレンタインの期間限定でチョコの注文を取り、フェアトレードショップから仕入れ、ラッピングをして届けるという作業を嬉々としてこなしています。私同様、自営業者である彼女。「今月の売り上げは大丈夫なのかしら…」と、余計なことながら心配になってしまうほどの熱の入れようです。

カカオ豆の生産地の過酷な生活

 チョコレートの材料であるカカオ豆は、赤道をはさんで緯度がプラスマイナス20度の範囲内で生産されています。特にガーナやコートジボワールなどの西アフリカの国々では、世界のカカオ豆の7割を生産しています。

 ところが、チョコレートを消費しているのは北米や欧州、日本、オーストラリアなど、プラスマイナス20度以外の国々。ちなみに日本のチョコレート消費量は世界第6位で、断トツの1位は米国です。

 口に入れるととっても幸せな気持ちになるチョコですが、カカオ豆の生産に携わる人たちの生活は過酷です。カカオ豆の価格は低く不安定で、西アフリカの農園主の多くは小さな子供たちを低賃金で働かせています。

 子供たちの家庭は貧しく、低賃金でも働かざるを得ないのですが、学校に行けないために貧困から抜け出すことができません。長時間にわたり重い荷物を運んだり、殺虫剤や除草剤の使用で健康を害したり、カマなどの危険な道具を使ってケガをする子供もいます。また、子供たちの中には人身売買で連れてこられた子供たちもいます。

 その昔、日陰を好むカカオ豆は森林の低木の一部を切り取って、木陰で育てられていたそうです。周りには鳥が集まり、害虫を食べてくれるので農薬いらずで、香りのよい良質のカカオ豆が採れました。

 ところが、現在は食糧不足や現金収入のため、土地を休ませることなく単一作物ばかりを栽培しています。

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著者プロフィール

内藤 眞弓(ないとう・まゆみ)

フィナンシャルプランナー。1956年香川県に生まれ、日本女子大学英文科卒。13年間、生命保険会社での営業を経験した後、独立系のフィナンシャルプランナー集団「生活設計塾クルー」(毎月マネーセミナーを開催)のメンバーに。家計運営に次々と新しい考え方を取り入れ、それぞれの生活スタイルに合った家計運営術をコンサルティングしている。著書に『医療保険は入ってはいけない!』、共著に『新版 生命保険はこうして選びなさい』『年金はこうしてもらいなさい』などがある。

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