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ASEAN経済、明暗分ける輸出依存度

  • 竹島 慎吾

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2009年2月23日(月)

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 世界経済が戦後最悪の不況に突入する中、これまで堅調を維持してきたASEAN(東南アジア諸国連合)経済も減速を余儀なくされている。昨年9月のリーマン・ショック以降、各国ともに輸出が急減速し始める。昨年12月は輸出の伸び率が軒並み2ケタ減となったため、生産及び輸出の大幅な調整が進んでいる。

 こうした状況に対し、ASEAN各国は金融・財政政策を総動員して景気悪化に歯止めをかけようとしている。しかし、「蒸発」とも言うべき世界的な需要の急収縮を埋め合わせすることは容易ではない。

外需依存度の差が命運を決める

 ASEAN各国が打ち出した景気対策の規模は、GDP(国内総生産)比1.1~4.0%と国により差があるものの、足元の外需の縮小幅が格段に大きいことから、景気対策の規模が各国の成長率に決定的な差をもたらすとは考えにくい。やや乱暴な言い方になるが、短期的な成長率を決めるのは外需依存度と言える。

ASEANの輸出依存度(GDP比)

 そこで、ASEAN4(タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン)の2007年の輸出依存度を見ると、マレーシアが94.3%、タイが62.6%、フィリピンが35.0%、インドネシアが26.4%となった。マレーシア、タイは輸出依存度が高く、フィリピン、インドネシアは相対的に輸出依存度が低いことが分かる。

 もっとも、フィリピンについては、米国向けの電気機械のウエートが大きいことから、数字以上に影響が大きい点には留意が必要である。

 外需が急減速した2008年第4四半期の実質GDP成長率を見ると、インドネシアが前年比5.2%、フィリピンが同4.5%と4~5%成長を維持した。一方、タイ、マレーシアの成長率は発表されていないが、タイは政局混乱という国内要因も手伝いマイナス成長、マレーシアの成長率は1~2%まで落ち込んだと見られる。輸出依存度が明暗を分けたと言える。

相対的に高いパフォーマンスを維持するインドネシア

 筆者は、2009年の成長率はインドネシアが4%台、フィリピンが3%台と相対的に堅調を維持する一方、タイ、マレーシアはゼロから1%程度の低成長にとどまると予想する。2008年の成長率はASEANの中で6%台を確保したインドネシアが最も高かったが、2009年も引き続きベストパフォーマンスを維持しよう。

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