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ナノ効果で目標の200万台の突破は軽々?

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2009年4月28日(火)

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 インドの自動車産業は1898年に始まり、着実に拡大してきた。現在は世界で10番目の生産規模だが、2輪車では2位、商用車では4位の位置にある。

 今後、インドの生産能力は年間200万台を超え、上位を目指す動きだ。さらに、ここに新たな歴史が刻まれようとしている。

 タタ・モーターズが世界で最も安い乗用車「ナノ」を、ついに市場に送り込んだからだ。ナノとは高い技術と小さいサイズという意味を込めた名前だ。基本価格は工場出荷段階で1980ドル(約19万5000円)。

 これは中国の奇瑞汽車が発売したチェリーQQ3の5000ドル(約50万円)やインドのマルチ・スズキ・インディアが発売した「マルチ800」の5200ドル(約52万円)と比べても圧倒的に安い。

始まりは15年前

 ナノは、タタ・グループの総帥であるラタン・タタ氏が、構想を発表して3年余りの歳月を費やして開発された。タタ氏は15年前に国産車構想を発表し、今から11年前の1998年に「インディカ」という重い商用車を開発した。

 それから同社は、自動車製造のノウハウとサプライチェーン・マネジメント、マーケティングなどを学んできた。昨年には英国のジャガー、ランドローバーを23億ドル(約2300億円)で買収している。これによりタタは、世界に通ずる高級車と最も安い車を発売するメーカーになった。

■ ナノの主な仕様

バルブ 2シリンダー、623ccガソリンエンジン
1シリンダーに2バルブ
馬力 33hp(5500rpm)
最高速度 105-110km/時
燃費 20km/リットル
トランク容量 150リットル
トランスミッション 4速マニュアル
全長 3100mm
全幅 1500mm
全高 1600mm
ホイールベース 2230mm
最低地上高 180mm
燃料タンク リットル
乾燥重量 580~600kg

資料:プレス発表資料

 もっとも、ナノが完成するまでには幾多の困難があった。インド北西部の工業地帯グジャラート州に工場立地を見つけるまでに、地元政府の理不尽な反対に翻ろうされた。

 ナノが成功すれば、自動車産業は同社などにアウトソーシングする道を一気にたどるかもしれない。自動車メーカーとしては設計とマーケティングに専念すればよくなる。ちょうど、コンピューター産業のように。米アップルなどは中国など労働コストの安い国の下請け生産であの高い競争力を保っている。

 タタはナノの開発のために1億ドル(約100億円)を費やし、33馬力を生み出すエンジン(623cc)だけで10の特許を申請している。ナノのユーザーはおそらく、インドの地方都市に多いバイクからの乗り換えがメインになるだろう。

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