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花咲くも英国の「春」はまだ

2009年4月29日(水)

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 英国でも、筆者が先日訪れる機会があったスペインでも、木々は芽吹き、花が咲き乱れ、春の訪れを感じさせる。肝心の経済でも、政策当局が強力な施策を実施してきたことで、英国をはじめとする各国では、景気後退のペースが鈍化し始めたようだ。

 確かに、そのことをうかがわせる明るい兆しが一部に見られ、こうした好材料を景気回復の芽と称する向きもある。だが、こうした見方は時期尚早だろう。

景気後退ペースは4~6月期に緩和する見込み

 まず、在庫調整には一定の進捗が見られる。新規受注は依然として減少しているものの、企業サーベイ調査の結果を見る限り、在庫削減は大幅に進んでいる。過去4カ月間に、先行指標である完成品の新規受注/在庫比率は改善し始め、極めて低水準ながら数カ月以内に生産活動が底入れすることを示唆している。

 次に、英国における実質GDP(国内総生産)の前期比成長率を見てみよう。2008年10~12月期に続き、2009年1~3月期も前期比マイナス1.9%と大幅なマイナス成長となった。しかし、2009年4~6月期のマイナス幅は縮小しそうだ(図)。野村証券では、4~6月期の実質GDPが前期比マイナス0.3%と予想している。

日本の経験超えた量的緩和のスピードと規模

 中央銀行による金融政策も功を奏してきたようだ。英イングランド銀行(BOE)は3月、量的緩和措置の実施を決定し、3カ月間で750億ポンド相当の資産買い入れプログラムに着手した。これは中長期英国債、社債、コマーシャルペーパーが対象で、さらに重要な点は中央銀行準備金を原資とすることである。

 このプログラムでは、BOEは1500億ポンドまで資産買入枠を拡大することも可能で、そのうちの1000億ポンドは国債の買い入れに充てられる。これは2008年末時点の国債発行残高の14%に相当する大きなもので、1月末以降の3カ月間で中央銀行預金準備の117%増加に相当する。

 2001年3月に開始された日本銀行の「量的緩和」では、準備金は2年半で約5兆円から30兆円に増大した。しかし、当初は拡大のペースは極めて緩やかだった。英国でも、実際にはBOE の狙いほど円滑に買い取りが進んでいるわけではなく、買い入れプログラムを2カ月延長することも発表されてはいる。しかし、日本の量的緩和と比べれば、英国のペースは非常に速い。

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「花咲くも英国の「春」はまだ」の著者

池田 琢磨

池田 琢磨(いけだ・たくま)

ノムラ・インターナショナル

野村総合研究所、郵政研究所、野村総合研究所アメリカ、ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルを経て、2007年より現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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