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アジア経済に感染するか

新型インフルエンザの影響、ボーダーは半年

  • 竹島 慎吾

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2009年5月25日(月)

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 新型インフルエンザの感染が拡大している。現時点で日本を除くアジアの感染は限定的であるが、先行きは予断を許さない。

 実際にアジアで感染が拡大した場合、経済への影響はどの程度生じるだろうか。2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)の経験を振り返って見てみよう。

拡大期、最盛期、終息期

 SARSは2002年11月16日、中国広東省仏山市において最初に発生した。その後、広東省を中心に感染が拡大したと考えられるが、WHO(世界保健機関)が感染を正式に確認したのは2003年2月11日、最初のSARS発生から約3カ月後であった。この時点で中国の感染者は305人、死者は5人と報告されている。

 同年2月17日には広東省に隣接する香港で最初の感染者を確認、感染がボーダーを越えた。WHOが正式にSARS発生を宣言した3月12日時点で、台湾、シンガポール、ベトナム、カナダなど10カ国・地域へ感染が拡大していた。

 感染の状況を見ると、

(1)国・地域を越えた感染が広まった拡大期、
(2)国・地域を越えた感染の拡大が一服する一方、同一国内・地域で感染が急拡大した最盛期、
(3)新規感染者がほぼゼロまで減少した終息期

の3つに大別できる。SARSの最終的な感染者数は約8000人に上ったが、最盛期には1週間に約1000人ペースで増加した。

 WHOがSARS終息宣言を出したのは2003年7月5日であるが、6月中旬には新規感染者数、死者数ともに激減しており、この時期にSARSは事実上終息していたと言える。

 SARS発生から終息までの期間は、最初の発生からWHOの終息宣言まで約8カ月、SARSが国境を越えて拡大し始めた2月中旬からWHOの終息宣言までと見ると約5カ月、SARSが国境を越えて拡大し始めた2月中旬から事実上終息した6月中旬までと見ると、約4カ月となる。

消費マインドの低下が影響

 SARSの感染拡大は、人の動きの停滞やSARS拡大への不安感による消費者マインドの低下などを通じて、経済活動を鈍化させた。実質GDP(国内総生産)成長率の推移を見ると、感染が拡大した香港台湾シンガポールでは、2003年第2四半期の成長率が前年比マイナスに転じた。

 一方、感染者が少なかったタイマレーシアインドネシアフィリピンなどASEAN(東南アジア諸国連合)諸国への影響は比較的軽微にとどまった。感染拡大の程度が成長率に影響したと言える。

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