• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

入院の有無に縛られない給付金に注目

  • 内藤 眞弓

バックナンバー

2009年6月16日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 保険会社の販売する医療保険は「入院」が基本です。実際にかかった医療費の自己負担分を保障すると謳ったものもありますが、あくまでも入院中の医療費です。ところが、実際の医療現場では、全く入院しないまま、外来で高額な治療を受けることが珍しくなくなっています。

 ある方はがんと診断され、入院することなく外来のみで抗がん剤治療が始まったそうです。治療費が心配なため、病院に見積もってもらったところ、1カ月当たり約27万円もかかるとのこと。入院であれば、「限度額適用認定証」を保険者から取り寄せて病院に提出することにより、高額療養費制度における1カ月当たりの自己負担限度額まで払えば済みます。しかし、外来の場合は取りあえず窓口で3割を支払わなくてはならず、高額療養費が戻ってくるのは約3カ月後です。それまでの資金繰りとして、還付される高額療養費の一定割合を無利子で借りられる「高額医療費貸付制度」を利用することをお勧めしました。

 また、あるがん患者の方は病状の悪化を防ぐために、高額な薬を継続的に服用しなくてはならず、高額療養費には該当しない月々5万~6万円程度の負担が、将来に向かってかかり続けるそうです。診療報酬制の下で価格そのものは低くコントロールされているとはいえ、3割の自己負担割合は生活者にとって重い負担だと感じます。

保険に頼る領域を絞り込む

 いずれのケースも、入院を基本とする民間医療保険からの給付は受けられません。このような現状の中、相変わらず入院をベースにした医療保険の新商品が登場しています。どれも数多くの特約が用意されており、「入っておけば安心」と思わされがちです。しかし、目新しいものに飛びつかなくても、不安の要素を整理し、保険に頼る領域を絞り込めば、昔からある平凡な保障でも十分です。

 外来で高額の医療費負担がかかる可能性が高い病気として「がん」が考えられます。先の2例もがん治療を受けている方です。がんの治療費が心配であれば、「がん保険」のみ加入しておけばよいと思います。

 がん保険の特徴は、がんと初めて診断確定された時に、100万円程度の「がん診断給付金」が入院日数に関係なく受け取れることです。受け取ったお金は何に使ってもよいので、闘病生活をするうえでの助けになります。ただし、全く入院せずに受け取れるものと、1泊以上の入院が受け取りの条件となっているものがあるので注意が必要です。

 入院の有無にかかわらず、まとまった給付金が受け取れる手術給付金は、生命保険に特約として付いていたり、民間医療保険にも標準装備されていたりするのが一般的です。入院給付金にばかり目が向かいがちですが、もっと手術給付金に注目してもいいのではないでしょうか。

 給付対象となる手術は、多くの場合、88種類に分類された手術です。公的医療保険とは連動していないので、保険対象外の手術であっても支払い対象となることもあれば、その逆もあります。手術の種類に応じて入院給付金日額の10倍・20倍・40倍の給付金が支払われるタイプと、一律10倍あるいは一律20倍といったタイプがあります。

 最近、公的医療保険の対象となる手術を給付条件とするものが現れています。従来の生命保険に付いていた手術特約を、「88種類の手術」から「公的医療保険対象となる手術」に給付対象を変更する手続きを勧めている保険会社もあります。ただ、公的医療保険の対象は医学の進歩とともに変わっていくため、保険会社は引き受けリスクを大きくしないよう、このタイプの手術給付は保障を絞りがちです。

コメント0

「もう、お金には振り回されない」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

ドイツ企業は協調と競争の使い分けに長けている。

ビル・マクダーモット SAP CEO(最高経営責任者)