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アニュアルリポート、読み込んでいますか?

2009年8月3日(月)

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 私は、企業取材に行く時、時間が許す限り、事前にアニュアルレポートを読んでいきます。一般の方にはなじみが薄いかもしれませんが、長期投資家にとっては、必須アイテムです。

 長期投資で有名なウォーレン・バフェット氏は、会社訪問や日常のニュースやアナリストのレポートなどに頼らずに、年間数百冊のアニュアルレポートを読んで、投資価値のある会社を探し出すと言われています。私も証券会社のアナリスト時代(約10年前)、米ゼネラル・エレクトリック(GE)、米ボーイングなどの海外企業を訪問する時は、アニュアルレポートを鞄に突っ込み、飛行機の中で隅から隅まで読んでから、インタビューに臨みました。

 当時、日本企業のアニュアルレポートは、あまり読みませんでしたが、この10年間で大きく進化したため、今では手放せない存在となりました。

有価証券報告書とは似て非なるもの

 決算短信や有価証券報告書とアニュアルレポートとは似て非なものです。定期的な会社の財務報告という面では共通ですが、それぞれ役割が違います。

 決算短信や有価証券報告書などの法定開示資料は、定型化しており、あまり個性がありません。過去情報である「見える資産(=財務諸表)」中心です。一方、アニュアルレポートは、法定開示ではないため、決まりがなく、会社の個性が見えてきます。財務諸表に加えて、将来見通し、組織資産、人的資産、顧客資産などの「見えない資産(=非財務諸表)」を知ることができます。

 長期投資をする場合、「過去ではなく将来」、「カネやモノだけではなくそれ以外の資産」を評価することが大切です。自動車において、バックミラー(過去)とスピードメーター(数字)だけで運転をするのは難しく、フロントガラス(未来)を見ながら、地図(目標)、エンジンの調子(社員のやる気)などを意識する必要があるのと同じです。

 短期売買であれば、決算、ニュース、株式の需給などでの投資もできるでしょうが、長期投資であれば、これらの要素は大きな意味を持ちません。一方、会社のビジョン、社風、経営者の考え方、戦略、社員のやる気、顧客の満足度などが大切になります。これらは、財務諸表には出てこないので、「見えない資産」と呼んでいます。

 アニュアルリポートを読むと、この「見えない資産」を見つけることができます。最近では、パナソニック、商船三井、GE、任天堂など読み応えがありました。また、先日発行されたHOYAの最新のアニュアルレポートは、昨年度から進化していて、経営の変化が分かるので、読んでいてエキサイティングでした。

紋切り型では何も見えない

 よくできているアニュアルレポートを読むのは、ワクワクします。会社の理念、業界のトレンド、経営戦略、強み、弱み(及び対応策)、従業員の素敵な笑顔までが、鮮明に伝わってきます。毎年読んでいると、経営の変化も見えてきます。それまで「白黒の静止画」だった会社のイメージが、「カラーの動画」に変わるような感じです。

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中谷 巌 「不識塾」塾長、一橋大学名誉教授