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中間選挙の足音が聞こえる

民主党劣勢の観測に浮き足立つ米政界

  • 安井 明彦

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2009年9月25日(金)

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 日本の総選挙の余韻が冷めやらぬ中、米国でも選挙の話題が聞こえ始めた。投票日までにはまだ1年以上あるが、民主党の不調を予測する報道は、早くもオバマ政権の政策運営に影を投げかけ始めている。

 「民主党(米国)は来年の議会中間選挙で下院の議席を20議席以上減らすかもしれない」。有力選挙評論家のチャーリー・クック氏が8月下旬に発表したニュースレターが米国で話題を呼んでいる。

「民主党50議席減」という予測も

 もっともクック氏の見通しは穏健な方だ。民主党の厳しい戦況を指摘する声は後を絶たない。バラク・オバマ大統領の支持率低下に、雇用回復の歩みの遅さが加わり、民主党議員には逆風が吹いているという見立てである。

 バージニア大学のラリー・サバト教授は20~30議席、エモリー大学のアラン・アブラモウィッツ教授は最大で30~40の議席減を想定する。2008年大統領選挙の正確な予測で話題を呼んだネイト・シルバー氏に至っては、民主党の50議席減の可能性もあり得ると発言している。

 米国では2年ごとに連邦議会選挙が行われる。改選対象は下院の全議席(435議席)と上院(100議席)の3分の1(33~34議席)。4年に1回は大統領選挙と同じ日の投票となり、大統領選挙の間の年に行われる選挙は「中間選挙」と呼ばれる。

 次の議会選挙は2010年11月に投票日を迎える中間選挙。ジョー・バイデン副大統領とヒラリー・クリントン国務長官の上院議員辞職に伴う特別選挙が同時に実施されるため、上院の改選議席はいつもより多い36議席となる予定である。

 民主党の劣勢が投票日まで続けば米国政治の構図は激変する。民主党は下院で40議席以上減らすと多数党の座を失う。そこまで大敗する確率は高くみても「25~30%強(シルバー氏)」とはいうものの、民主党の優位が大きく損なわれる可能性は小さくない。

 上院は改選議席の組み合わせが共和党に有利ではなく、民主党の多数党陥落は想定されていない。それでも共和党による議事進行妨害を阻止できる安定多数(60議席)を維持できるとは限らない。前述のアブラモウィッツ教授は、民主党は上院でも3~4議席を減らすかもしれないと指摘する。

 歴史はオバマ政権に厳しい。第2次世界大戦後の米国では、大統領の所属政党が中間選挙で下院の議席を増やしたケースは2回しかない。2002年の中間選挙では、ジョージ・W・ブッシュ大統領を擁する共和党が上下両院で議席を増やしている。前年の同時多発テロが現職大統領の所属政党を支持する機運を強めた結果である。その前は1998年の民主党。ビル・クリントン大統領の弾劾を求めた議会共和党の行き過ぎが災いしたと言われる。

報道だけでも議員は浮き足立つ

 投票日は1年以上も先。それまでに民主党が盛り返す可能性は少なくない。正直なところ現時点での票読みにそれほどの信憑性は期待できない。何よりも、雇用回復の足取りが確かになってくれば、民主党を取り巻く状況は改善するだろう。共和党の関係者からは、「(1年先ではなく)すぐに選挙があれば良いのに」という恨み言すら聞こえてくるのが現実だ。

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