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「人生の相場観」を持てば、もっと豊かになれる

ようこそ! 「新しい日本」を導く思考方法

  • 立田 博司

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2009年10月20日(火)

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 世界のみならず、今の日本に対して、世の中には大変暗い見通しを持っている方が多いようです。が、私自身は、「生みの苦しみ」を味わいつつも、その後には生まれ変わった「新しい日本」が誕生すると強く信じてやみません。

 なぜかって? 私は、これまで20数年間、自分のキャリアのほとんどを「ファンドマネジャー」という職業に捧げてきました。その経験から培った世界の見方から、「新しい日本」の可能性を感じているためです。

 ファンドマネジャーとしての20数年間には、日系生保や外資系大手運用会社、独立系運用会社と勤務先は変わりましたし、投資対象も日本の債券(金利)、米国の債券(金利)、為替、米国株式、日本株式と様々な分野で仕事をしましたが、一貫してお客さまの大切な資産を受託して運用するという仕事に携わってきました。

 ファンドマネジャーという職業はあまりよく知られておらず、ベールに包まれている感もあるのですが、実は大変幅広い知識と経験と研鑽が要求される仕事なのです。

「世界」「歴史」から大局観を導く

 ファンドマネジャーとは、日本のみならず世界中のあらゆる事象について、考察し「仮説」を作り、その枠組みの中で、株式投資であれば実際に会社を訪問して社長と面談し現場を見学するなど地道な「調査」を実践し、さらには世界中のあらゆる「市場」の動きを予測しながら、保有する会社(銘柄)を「ポートフォリオ」(保有している銘柄の集合体)として創り上げ、それによって「パフォーマンス」という結果を出し続けることを求められる職業です。

 その結果は、公募の投資信託であれば、毎日、日本経済新聞に成績が発表されます。自分で言うのもなんですが、まさに社会の公器と呼んでもいい職業です。しかも、毎日の結果は常に「過去」となり、また今日、明日と常に結果を残すことを求められるという意味で、レベルは違うかもしれませんが、大リーグのイチロー選手の気分を味わえるわけです。

 では、ファンドマネジャーが実際にどのように考察を進めていくのか、まずはその思考方法を私の経験を元に紹介したいと思います。それはこのような思考方法を日々の中で実践していくことによって、ファンドマネジャーという特殊な職業のみならず、経営者や会社員といった経済に日々接している方々だけでなく、あらゆる立場の方にとって、非常に有益であると思っているからです。

 世の中の流れを読みながら自分のキャリアや人生をタイミングも含めて考えていく(私はこれを「人生の相場観」と呼んでいますが)ことによって、1人ひとりの人生をより豊かにすることができると信じているのです。日本や世界がこれからどこに行こうとしているのか、その中でどんなことが起こっていくのか、ワクワクするとは思いませんか?

 私がまず心がけているのは、「世界」と「歴史」の中で「大局観」をしっかりと持つことです。「大局」から徐々に小さいところに落としていくという意味で、私はこれを「トップダウン・アプローチ」と呼んでいます。

 「世界」という大きな枠組みの中での日本、長い「歴史」の中での今、といった大きな地理と長い歴史の視点から思考を始めるのです。あらゆる事象にはその背景があり、その背景を流れ・枠組みとして理解せずして、今を正確に認識し、これから起こるであろうことについて確率が高い仮説を立てることは難しいと思います。

 例えば、衆議院議員選挙で大勝した民主党の鳩山由紀夫政権。この政権交代の意味を考える時に、日本の戦後政治の「歴史」の中での位置づけを考え、そして「世界」の政治の流れの中で、なぜ今、世界的に労働者を基盤としたリーダーが生まれてきているのかを考えるわけです。

 そのうえで、その内容についてさらに細かく短い方向へと突き詰めていく訳ですが、この作業自体もできるだけ広い視点から、長い視点から進めていきます。例えば、鳩山政権の歴史的・世界的位置づけについて大きな仮説ができたところで、その政策の内容や政治の進め方について考察する時には、またもやその政策や政治形態の歴史や背景について勉強していくことにより、「この政策担当者だったら、このような政策を打ち出してくるであろう」「この政治の進め方だったら、こんな結果を残せるだろう」と仮説が立てられるようになるのです。

 もちろん、完璧に将来を予測することは不可能ですが、大きな方向性はクリアに見通せるようになるはずです。そして、立てた仮説を常に修正しつつ、その精度を上げ続ければ、その予測確率はさらに高まるといえます。

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