初めまして。タナカ(仮称)と申します。
縁あって「日経ビジネスオンライン」に連載させていただくことになりました、普通の給与所得者です。で、テーマが「国富倍増計画」。内容は、政策提言。政治家でも政治評論家でもないんですけどね。
なんで一市民が政策提言をするのか。それを「日経ビジネスオンライン」が取り上げてくださったのはなぜなのか。
今回は、まずこのことをご説明させてください。
まずは「市井の声」を活発にしたい
私は普通の給与所得者ですから、毎日会社に行って与えられた仕事をし、税金は天引きされ、年金も天引きで不払いはなく、家族のことを考えると保険も欠かせず解約はできません。住宅ローンは長期にわたって可処分所得を引き下げ、年収が下がれば可処分所得は加速度的に減ってしまいます。
この辺が高名な評論家たちと違うところで、1年や2年フローの所得が減っても気にならないお金持ち、自分の決断で会社の方針を抜本的に変えられるオーナー経営者とも違うところです。政策を本業としている政治家でも官僚でもありません。
そうした普通の立場の人が何か政策提言をしているところを、実はあまり見たことがありません。そうした普通の人の票を集めようと彌縫策(びぼうさく)に躍起になっている政治家はよく見かけますけど。
我が国は国民主権で、普通選挙の国です。貴族政でもなく、所得税制限のある選挙制度でもありません。だから、一部の選ばれた人だけではなく、市井の声の平均値が政策化していくのが正しいと思っています。そうした機会のある国に生まれていながら、そのチャンスを逃すのは不作為の過失になってしまうのではないでしょうか。
私はバックキャスティングでモノを考えることが多く、比較対象とする時代が大昔だったりもするため、今の常識で考えると、その意見はかなり偏っています。だからここで書いていく提言は、必ずしもそれが正しいということではなく、「市井の声の平均値」を引き上げていくために、議論の叩き台となれば幸いと考えています。有体に言えば、「あんな奴でも偉そうに自分の意見を口走っているのだから私も」とみんなが口を開いてくれるのを期待しています。
私は大真面目に「地球を崩壊から守らなければいかん、そのためには日本を再生しなければいかん」と考えています。目的は、私利私欲。孫の代まで人間が健やかに暮らせる社会を創ってあげたいという私利私欲です。
これは、見方によっては公益につながります。池に落ちた子供を救おうと飛び込む親みたいな気分です(これが、「あの子供には保険金を掛けておいたので死んでくれればラッキー」と考えると、巷間批判されている強欲資本主義になります。同じ私利私欲と言っても、内容は180度違います。この違いは、実は「市場」や「利権政治」を考えるうえで非常に重要です。こういう脱線話も、この連載で機会があれば、させていただきたいと思います)。
やちよ=サスティナブル(持続可能)の意
そこで、友人と「やちよプロジェクト」というユニットを立ち上げて、政策提言するということを考えています。世間では「サスティナブル経済」とか「持続可能な成長」などと呼ばれていますが、日本語としての座りがいまひとつです。そこで私たちは、日本を本気で持続可能社会にするための政策パッケージを、「やちよ経済構想」と命名しました。やちよプロジェクトは、それを追求するユニット名で、屋号のようなものとお考え下さい。
「やちよ」は、いわずと知れた君が代の「君が代は千代に八千代に」の八千代です。決して特定地域の振興策ではありません。国旗掲揚問題などの脈絡から、嫌う方もいらっしゃるかもしれませんが、「君」は現在の日本国では「国民」そのものです。「君」を「人」に換えて国家を歌ってみると、非常に普遍的な観念であることが分かります。
次ページ以降は「日経ビジネスオンライン会員」(無料)の方および「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみお読みいただけます。ご登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。









