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1ドル=80円なら介入する

ミスターYEN、「円高論」を語る

  • 市村 孝二巳

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2009年11月2日(月)

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■関連記事を日経ビジネス11月2日号特集「ドル最終章」に掲載しています。

 1ドル=79円75銭の史上最高値突破をうかがう動きを見せる円・ドル相場。藤井裕久財務相の「円売り介入を安易にしない」という発言に反応し、円高・ドル売りに走る市場にブレーキをかけられるのか。

 かつて大蔵省財務官として、大量介入による円高阻止を指揮し、ミスターYENの異名をとった榊原英資・早稲田大学教授は「1ドル=80円を突破する勢いになったら介入すべきだ」と断言。2004年3月16日以来、財務省が封印してきた円売り・ドル買い介入に踏み切るよう、現役通貨マフィアたちに忠告する。

(聞き手は市村孝二巳=日経ビジネス副編集長)


榊原英資(さかきばら・えいすけ)氏
早稲田大学教授・インド経済研究所所長
1941年3月27日生まれ、68歳。65年大蔵省入省、95~97年国際金融局長、97~99年財務官。2006年4月から現職。経済学博士(ミシガン大学)
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 ―― ドルの基軸通貨体制はいつまで持続できるとみているか。

 榊原 基軸通貨であるドルは、世界中で決済に使われている。各国の外貨準備に占めるドルの割合は若干減ってはいるがドルの比率は圧倒的だ。当面ドルに代わるものがあるかというと、ユーロがドルのようになるには時間がかかる。

 米国というスーパーパワーが徐々に崩れることはあっても当面は崩れることはない。今は欧州の景気が米国よりも悪く、輸出中心のアジアも米国より悪い。米国の落ち込み方が相対的に少ないということを考えないといけない。

金本位制が終わった後はしばらく混乱期が続いた

 榊原 ジャーナリスティックにはドル体制が崩れるとか、米国がおかしくなったとか言うと受けるのだろうが、現実を見ると米国中心の世界的な体制がそう早い時期に変わるとはなっていない。20年、30年単位でみるとどうなるか、ということで、リアリスティックに見ないといけない。

 ―― 何らかの通貨がドルに取って代わるのにはそれだけかかると。

 榊原 取って代わるのは、もっとかかるかもしれない。20年ぐらいはドル体制が続き、その後は混乱期になるのかもしれない。歴史を見ても、金本位制が終わった後はしばらく混乱期が続いた。

 ―― 国際金融の枠組みの中心がG20に移り、国際収支の不均衡を是正していくメッセージが出された。どういう政策手法で実現していくのか。

 榊原 現実にもうそっちに動いている。米国の過剰消費が是正されつつあり、いま家計の貯蓄率は5%程度。70~80年代には10%近くあり、90年代には5%程度に下がり、2000年代にはゼロ%近いところまで行った。

 それが今は戻ってきている。7~8%から10%近くまで戻ることもあり得る。米国の過剰消費がだんだん解消され、それで景気が悪くなっている。それに対し、中国、インドが内需を拡大して輸出の落ち込みをカバーしている。

 緩やかではあるが、世界的に始まっている動きを加速するのがG20の役割だ。1990~2000年代は金融バブル、消費バブルであり、それが弾けた。リーマンショックを1つの節目として、ある意味で正常化の方向に向かっている。

中国も本気でドル体制を変えようとは思っていない

 ―― そこにあえて為替政策を絡めていく必要はないのか。

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