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米中日で「ドル健全化」の議論すべき

2009年11月6日(金)

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■関連記事を日経ビジネス11月2日号特集「ドル最終章」に掲載しています。

(聞き手は磯山友幸=日経ビジネス副編集長)

 ―― 基軸通貨であるドルが揺らいでいる、との指摘が増えています。

 行天 ドルの将来に対する不安が高まっているのは事実でしょうね。いくつか理由はあると思いますが、米国の金融システムが一時的にせよ傷んだ。

 もう1つは、今回の危機対策で財政赤字が大きくなり大量の国債が海外に出ている。対外債務が増えるわけですから。また、全般的に米国の力が弱くなっているのではないか、という見方もある。

 だが、ドル基軸がどうなるか、将来は分からないと思いますねえ。

ドルが弱くなっても代わりになる通貨がない

元財務官・行天豊雄氏
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 行天 1つは米国経済がどうなるか、まだ分からない。このままダメになるのか、復元力を発揮するのか、まだ大きなクエスチョンです。今までの米国を見ていると、私はかなり復元力はあると思いますけどね。

 それと、もう1つ。よく言われることだけど、ドルが弱くなっても代わりになる通貨がない。その状態はまったく変わっていないでしょう。

 確かにドルの信頼が弱くなっていることは事実かもしれないけれども、じゃあ何か予見できる将来に何か起こるのか、と言われると、その可能性はないのではないか、と言わざるを得ないのではないですか。

 ―― SDR(国際通貨基金=IMFの引出権)が基軸になるべきだ、と主張する人も出始めています。また、アジア共通通貨を作るべきだという意見もあります。

 行天 まあ、頭の体操以外では具体性がない。アジア共通通貨は、非常に長い将来の願望というか、夢としてはあり得ると思いますね。アジア危機と今回の金融危機で、アジア各国はもう少し自立しなければと感じたわけです。

 これだけ生産・消費では巨大なブロックになっているにかかわらず、通貨はもっぱらドルやユーロ。商売やっているのはアングロ・サクソンの金融機関だというのは、どう考えてもおかしいな、と皆思うわけです。

 だから自分の足で立てるような姿にしたいという「願望」は正しいと思うし、(実現に向けて)努力しなければいけないとは思う。共通通貨というのは、そういうアジアの「願望」の将来像の終点にある話だと思いますけどね。

中国とインドには世界経済の復興を引っ張っている自信がある

 ―― 実現するのは相当先だということですね。

 行天 そうそう。何十年という先の話ですわね。間違いなく。

コメント1件コメント/レビュー

行天氏の様な発想がなぜ今まで出てこなかったのか。政治でとり上げてこられなかったのか。今国会で論戦の一つになっている対等な日米関係であればまさに米国に提案し議論すべきだと思います。日中米3カ国で議論・検討し、必要であれば参加国を増やせばよいと思います。(2009/11/06)

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「米中日で「ドル健全化」の議論すべき」の著者

磯山 友幸

磯山 友幸(いそやま・ともゆき)

経済ジャーナリスト

ジャーナリスト。1962年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。日本経済新聞で証券部次長、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長・編集委員などを務め2011年3月末に独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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行天氏の様な発想がなぜ今まで出てこなかったのか。政治でとり上げてこられなかったのか。今国会で論戦の一つになっている対等な日米関係であればまさに米国に提案し議論すべきだと思います。日中米3カ国で議論・検討し、必要であれば参加国を増やせばよいと思います。(2009/11/06)

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三品 和広 神戸大学教授