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過剰消費を返上する米国

  • 水野 博泰

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2009年12月10日(木)

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 リーマンショックで冷え込んだ消費者心理は回復したのか。「ブラックフライデー」、クリスマス商戦の最初のピーク。そこで見えたのは、過剰消費から変質した消費者の姿だった。

米ニューヨーク州の「ウッドベリー・コモンズ」で買い物する主婦たち(写真:丸本孝彦)

 「倹約って最高ね」――。仲良し主婦3人組のカニーさん、ナンシーさん、コートニーさんは喜々として叫んだ。

 「このモールには初めて来たんだけど、夫へのクリスマスプレゼントにジャケットやシャツ、靴下なんかをいっぱい買っちゃった。全部50%以上の割引でびっくり。こんなに買ったのに、すごく安上がりに済んだわ。私って賢い主婦よね」

 ブランドショップの袋は、パンパンに膨らんでいる。その戦利品を3人は誇らしげな表情で見せてくれた。

倹約上手な自分を褒めてあげる

 これは、11月27日金曜日の未明、ニューヨーク市郊外にある有名アウトレットモール「ウッドベリー・コモンズ」の割引セールに集まった買い物客の言葉だ。

動画へのリンク
画像をクリックすると動画をご覧いただけます。(WMV形式)
(撮影・編集:ルース・ベルダカネー、インタビュー:酒井栄子)

 米国では感謝祭の翌日の金曜日は「ブラックフライデー」と呼ばれ、クリスマス商戦の火ぶたが切られる日になる。感謝祭の木曜日は休日で株式市場なども閉まる。前後の水曜、金曜に休暇を取り5連休にして、親兄弟で集まったりする人が多い。

 感謝祭前日の水曜日は1年で最も高速道路や空港、鉄道が混雑する日として知られている。日本で言えば正月休みのようなもので、ブラックフライデーは“新春初売り大セール”のような年中行事だ。

 特に今年は、昨年のリーマンショック以降冷え切ってしまった米国の消費経済がさらに落ち込むのか、それとも底を打って回復に向かうのかを占う試金石としてあらゆる方面からの注目を集めていた。

 このモールでも広い敷地を埋め尽くさんばかりの大勢の買い物客が続々と集まり、お目当てのブランドショップの前で長蛇の列を作っている。駐車場待ちの車が高速道路にまで溢れるほどだった。

 IT(情報技術)企業に勤めるジェイさんは、「アルマーニ」などで約1000ドル(約8万7000円)を使ったという。「お金を節約して良いものを買うのは楽しい。ここにいると今が不況だなんて冗談言うなよって感じだし、暗い気持ちが吹っ飛んだよ」。そう言いながら、まだ買い物を続けるからと別のブランド店の列に並びに行った。

動画へのリンク
画像をクリックすると動画をご覧いただけます。(WMV形式)
(撮影・編集:ルース・ベルダカネー、インタビュー:酒井栄子)

 電力会社に勤めるマイケルさんと出版社勤務のアンドリューさんは、ニューヨーク市から車で90分かけてやってきた。やはりここに来たのは初めてという。「この真夜中のいかれたイベントに来てみたいとずっと思っていたんだ。60%割引なんていうのがあった。たまらないね」と興奮気味に話す。

FrugalにSave Money

 聞けば、「初めて来た」という客が意外に多い。そして、「Frugal(倹約)」や「Save Money(節約)」は素晴らしいという答えが返ってくる。アウトレットモールなのだから安いのは当たり前だが、モールの行列に並んで賢く買い物をする自分を、自分で褒めているような自己陶酔的なところがある。

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