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「自由」と「民主」は仲良しか? よ~く考えてみよう

世界は分かったようで分からないものである

  • タナカ(仮称)

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2010年3月17日(水)

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 新興住宅地在住のタナカ(仮称)です。

 我が街は空が広くていいです。道も広くて一直線です。大型スーパーマーケットが近所にいくつもあり、見かけ上、住みやすいです。マンション街では、隣で虐待や孤独死があっても気づかないことが多いようでもありますが・・・。

 それに比べて旧市街は・・・、道は狭くて曲がりくねっており、住宅が密集していていつの間にか後戻りしていても、夜だとなかなか気づきません。その代わり、裏通りにも面白みがあり、ちょっとした小店にも歴史が刻まれていて、味わい深いです。

 何の話でしょうか。

 歴史の話です。

 教科書に出てくるような民主主義が整備された現在の日本に住んでいると、直線的な進歩史観に足をすくわれそうになります。

 かつて『歴史の終わり』(フランシス・フクヤマ著)などと偉そうなことをぶった方もいらっしゃいました。究極の正義は自由民主主義であって、人類の歴史はそこを目指す。世界が共産主義との闘いに打ち勝って自由民主主義の時代になった以上、もうこれから先の「歴史」は不要だ、と。

 しかしながら、その後の展開はご存じの通り。むしろ同時期の『文明の衝突』(サミュエル・ハンチントン著)の方が正鵠を射ていたように見えます。「衝突」論にも、無用の摩擦まで正当化してしまうという問題がありますが。

「自由主義」が金融モンスターを育てた?

 自由民主党という名前の政党がありました(いや、2010年3月17日現在、まだありますね、すみません)。

 ワタシたちは自民党がずっと政権を持っていた時代に生まれ育ってきましたから、「自由」と「民主」は仲良しのようにセットで覚えました。

 でも本来、この2つは仇敵同士だったのです。

 自由主義者は、民主主義者のことを「破壊しか知らない馬鹿者」と衆愚政治の代名詞のように言い、民主主義者は自由主義者のことを「弱肉強食の正当化」と非難しました。

 それぞれ異なる世界認識の哲学に根ざした、考え方の違いがあったからです。

 自由主義の基本哲学は経験論。民主主義の基本哲学は合理論。

 機会の平等と福祉の平等。

 共感と正義。

 常識と正論。

 うまく1つの理想を共有できたのが奇跡みたいなものです。

 これがバラバラになると、本来の対立軸が戻ってきます。

 どちらも、人間の本質に根ざした世界観を背景に持っているので、いったん剥離してしまうと、なかなか野合もとい、止揚できません。

 どちらの考え方も、重要な理念を政治制度に導入しようとしていますが、現在では自由主義の旗色が悪いようです。

 「新自由主義」が金融モンスターを育て、そしてサブプライムローン地獄を作り出し、リーマンショック不況を起こし、地球環境を破壊し続け、様々な格差の広がりを主導したのだとする、自由主義悪玉論が花盛りです。ウェブで「新自由主義」を検索すると、確かに「うわ~、嫌だなあ」という気持ちになる解説文が目白押しです。

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