• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「経済学」で考えると見えてくる世の中の仕組み

1時間目 まずは用語に慣れましょう

  • 吉本 佳生

バックナンバー

2010年3月24日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「比較優位」「機会費用」「インセンティブ」…。こんな言葉を聞いたことはありますか。これらは経済学の考え方を知るキーワードの一例ですが、その意味を知ると、これまでとは違った視点で世の中を捉えることができます。

 金融危機から世界不況、そして超デフレ…。いまだに日本経済を覆うのは重苦しい雰囲気。そんな状況の突破口は、実は経済学の知識に隠されています。

 「経済学の知識は知らないよりは絶対に知っておいたほうがいい」

 こう言い切るエコノミスト、吉本佳生先生に、基礎の基礎から経済学の授業をしてもらいましょう。今日は1時間目。経済学的な発想法です。

 いまの世の中は、経済学の知識が、仕事や生活の身近なところで必要になっています。経済学の知識があると、世の中の仕組みがわかるようになるし、どの方向に努力したらいいかを判断できるようになります。

 最近、ビジネスマンの間でも経済学を学ぼうとする意欲が強くなっているように思えます。私が監修したNHKの番組『出社が楽しい経済学』も、想像を超える多くの方々に見ていただきました。番組では基本的なキーワードを選んで解説しました。

「コスト」がわかれば経済が見えてくる

 例えば「サンクコスト」です。これを取り上げたのは、過去の費用はなるべく忘れてしまって、それよりも将来のことを考えたほうが賢明ですよ、と言いたかったからです。

サンクコスト:「SUNK=埋没した」+「COST(費用)」で、すでに投資してしまい、取り戻すことができないお金のこと。典型的な例としては、仏英共同開発の超音速旅客機「コンコルド」がある。莫大な開発費(サンクコスト)と国家の威信を捨てることができず、27年も赤字を垂れ流し続けた。

 ところが現実には、いろいろな意味で過去にとらわれている人がいかに多いことか。ギャンブルで大金をすったので悔しいからどうしてももう一度チャレンジして取り返してやろうとか、高いお金を払って買った商品は使い物にならなくなってもなかなか捨てられないとか、合理的に行動できないのです。

 自分のことを振り返ってみても、過去に使った費用が惜しくて、さらに無用な出費を重ねてしまったことが、仕事のなかでも暮らしのなかでもけっこうありました。だからこそ、サンクコストにとらわれるのは間違っていると、きちんと理屈で理解することが重要なのです。

 「機会費用」も、サンクコストに関連する重要なキーワードです。たとえば居酒屋さんが激安ランチを始めるとしましょう。もともと昼間は店も人(自分)も遊んでいたのだし、増えるのは食材費と光熱費くらいなのだから、たとえ激安でもランチを始めたほうが売り上げも利益も増えるというわけです。

機会費用:いくつかの選択肢から1つを選ぶとき、選ばなかった選択肢を、経済学ではコストと考える。それが機会費用。たとえば1時間に1万円稼げる営業マンなら、移動のためにバスを1時間待って何もしないときの機会費用は1万円。それをふいにするよりも、タクシーに乗って時間の無駄を省いたほうがメリットが大きい。

 同じようなことが、プライベートブランド(PB)商品とか100円ショップの商品にも当てはまります。

コメント12

「買わない時代の経済学」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長