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問題は「貧困の世襲」か「老老相続」か

民主党の論客が相続税問題について激論

  • 飯泉 梓

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2010年4月6日(火)

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 来年度以降、増税地獄がやって来る。所得税や消費税の話ではない。相続税の話である。

 富の再配分。そのために民主党政権と財務省は、贈与税の増税に手をつける計画だ。今年4月からの通常国会で相続税法が改正され、年金を相続する際に適用される優遇措置が廃止される。つまり、1つの節税策が封じられる。だが、それは序章に過ぎない。

 藤井裕久・前財務大臣にその手腕を買われ、一時は後任に名前が上がったのが、民主党きっての財政通である野田佳彦財務副大臣である。民主党政権の税制政策全般に強い影響力を持っていると言われる。

 一方、自民党を飛び出し、民主党に「移籍」した田村耕太郎・参議院議員もまた、経済政策全般に強い。小沢一郎・民主党幹事長から三顧の礼をもって迎え入れられ、次期マニフェストの成長戦略分野の策定にも携わっている。

 その2人が、経済成長を大きく削ぎかねない隠れた日本のアキレス腱、相続税の行方について、議論を戦わせた。

 田村 昨年暮れに政府がまとめた「税制改正大綱」に、「今後、格差是正の観点から、相続税の課税ベース、税率構造の見直しについて平成23(2011)年度改正を目指します」とあります。増税やむなし、ですか?

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 野田 本当はね、私は違うんです。自由主義の国が私有財産を否定するような動きは、本来はしてはいけないと思っていました。3代で、おじいちゃんやお父さんが作ってきた資産が全部なくなるなんて、私有財産の没収じゃないですか。

 むしろ政府がお金を使うよりは、バカ息子かもしれないけど、継ぐ者がお金を使った方が、文化が起こったり、事業が起こったりする可能性があるという考え方でした。だから私は本来、極めて自由主義論者です。

 ただ、今の財政状況は昭和21(1946)年度並み。格差も拡大している。貧困の世襲、これを直したいんです。中間層からこぼれ落ちた人たちが戻ってこられるように、ある程度、措置を取らざるを得ない。

 では、使える税金はいったい何なのか。再分配機能を果たせる税目が相続税です。今回は、この見直しをやらざるを得ないというのが、今の私の意見ですね。

相次ぐ「老老相続」

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 田村 私も基本的に、その考えには賛同します。ただ、相続税を補完する贈与税というものがあります。相続税を上げるならば、僕は贈与税を下げて、生前贈与を加速させるべきだと思うんです。

 日本経済が低迷している1つの原因は、お金がまったく回ってないということ。個人金融資産の3分の2を高齢者が持っていて、相続する人の平均年齢が60歳を超えています。つまり、「老老相続」になっているのです。

コメント51件コメント/レビュー

何かをやらない言い訳。政治家になると、シロウトとは違って、いくらでも考えられるんでしょうね。平成の脱税王も、その傾向が強いように思われます。アタマいいんでしょうけど、言い訳方面にシナプス結合が、どーんとあるタイプね。心ある人々によって、治安、交通等インフラが維持されている国がおかしな方向に進んでいるような気がしますよ? あと、貧困の継承なんて、政府が言うことではない。なぜ、貧困が継承されるのか? 考えないとね。別に、わたしのせいでも政府のせいでもないかもしれませんよ? 先人が作った税制を(シロウト考えながら)、わたしより少しマシなシロウトさん議員たちがイジるのはどうかなー? それを圧して何かを実行する才能と能力はこの記事で語っている議員さんには感じられませんでしたけどねえ。(2010/04/15)

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何かをやらない言い訳。政治家になると、シロウトとは違って、いくらでも考えられるんでしょうね。平成の脱税王も、その傾向が強いように思われます。アタマいいんでしょうけど、言い訳方面にシナプス結合が、どーんとあるタイプね。心ある人々によって、治安、交通等インフラが維持されている国がおかしな方向に進んでいるような気がしますよ? あと、貧困の継承なんて、政府が言うことではない。なぜ、貧困が継承されるのか? 考えないとね。別に、わたしのせいでも政府のせいでもないかもしれませんよ? 先人が作った税制を(シロウト考えながら)、わたしより少しマシなシロウトさん議員たちがイジるのはどうかなー? それを圧して何かを実行する才能と能力はこの記事で語っている議員さんには感じられませんでしたけどねえ。(2010/04/15)

20年前から今までほとんど変わらなかったことを考えると、今後20年先も変われない可能性のほうが高いだろう。とすれば、今の若手は年金ももらえない、相続メリットもないというないないづくしになることは十分想定内です。本当に仕組みを変えなければ、ロストジェネレーションは、「死ぬまでロストジェネレーション」となってしまう。その心配がある以上、お金を使わず守りに入りますからますます経済に血が流れない。日本の伝統芸である「神風」に期待。(2010/04/14)

相続税を上げても貧困の相続は解消されません。全くの別問題です。むしろ相続税を上げることで奥の深い資産ーー文化的、無形の財産(中小企業の職人的技術)等ーーが継承されず底の浅い日本になってしまいます。相続によって富む者がさらに富むという人がいますが、相続された物を守り育てることは、大変な努力と才能が必要です。それがない人は、折角相続した財産を食い潰すしかありません。私は相続を心配する身分ではありませんが、奥行きのある経済、文化等を育てなければ、いつまでも日本は新興国でしかありません。年寄りが金を使うように、貧困を相続しないようにと言うための政策は全く別の角度から考えた方がよいと思います。(2010/04/11)

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