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偏差値40でも内定率が高い大学

徹底した企業研究、学生の首に縄をつけてでも面接へ

  • 佐藤 紀泰

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2010年4月14日(水)

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 経済学者である上武大学ビジネス情報学部の田中秀臣教授は、長く同大学の就職委員も務めてきた。偏差値が高いとは言えない大学ではあるが、今年も就職内定率が80%を超え、健闘しているという。

 最近では著書「偏差値40から良い会社に入る方法」(東洋経済)も出版し、話題になっている。本当に偏差値40の大学から「良い会社」に入れるのか、田中教授に聞いた。

(聞き手は佐藤紀泰=日経ビジネス編集委員)

 ―― 上武大学で長く、就職担当をされています。

上武大学ビジネス情報学部の田中秀臣教授(写真:清水真帆呂、以下同)

 田中 今年3月の卒業生でも、早い段階から就職内定率は80%を超えていました。かなり善戦しているのではないでしょうか。うちの大学は学生数がそれほど大きくなく、就職課がきめ細かい対応をしているからです。

 就職活動に熱心ではない学生を別の用事で呼び出して、いきなり企業の面接に連れて行って、それで内定を取らせるようなことまでしているぐらいですから。

 ―― それって、拉致しているみたいなものですね。

 というか、大学の就職課にさえ、来てもらえれば、手助けすることはできるのです。できるだけ早く、という条件付きですが。

偏差値40大学でも大丈夫

 (偏差値が低い大学では)先行逃げ切り型が重要です。最近は地方大学の学生も、危機感を強めて、3年生の11月に首都圏などの企業説明会に出てくるようになりました。競争が激化しているからです。

 ―― 偏差値40の大学でも良い会社に入れる、と主張されていますが、本当でしょうか。

 可能です。

 日本の大学で就職に有利なのは旧帝大クラスの国立大学と、早稲田大学と慶応義塾大学など一部の有力私立大学です。ここでは年間2万人ぐらいの就職希望学生がいる。

 そこと勝負するのは難しいですが、それ以外の偏差値40から60ぐらいの大学ではあまり差がない。準備をどれだけするかで、良い企業の内定が取れます。

学生には就職候補を10社挙げさせよ

 良い企業とは、有名な会社とは限りません。しっかりした技術を持っているような会社です。必ずしも、就職人気ランキングの上位に必ず来るような企業でなくても構わないでしょう。

 ―― 具体的にはどのようにやるのでしょうか。

 分かりやすく話しましょう。私のゼミには23人の学生がいて、22人が早めに内定を取りました。重視しているのは大学3年生夏休みの対策です。企業研究をしっかりやらせる。

 まず、学生たちに就職したい企業を10社挙げさせます。すると、まずはトヨタ自動車やソニーなどを出してくる。学生には「無理だ」とはっきり言います。

 そこで、自分の実力以上3割、実力相応4割、そして実力以下、つまり簡単に入れそうなところを3割挙げるように言います。

コメント5件コメント/レビュー

自分を知れ、ということですが、実に正しいです。(2010/04/16)

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

自分を知れ、ということですが、実に正しいです。(2010/04/16)

「あるていどの能力」があれば経営者の要望に沿える労働者になることができると考えています。この「あるていどの能力」とは、学生のときに得た知識と仕事で得た知識を組み合わせて向上させていく力、そして組織との協調、仕事に対する粘り強さなどの総合的な能力です。このていどの能力なら偏差値には関係ないはずです。(2010/04/15)

大変示唆に富んだ記事だと感じました。就職難と言われる昨今ですが、このような考え方で就職活動をすることは好ましい一例と言えるのでは無いかと思います。また、偏差値40でも・・・というのは自虐的だと思います。自分が仕事をして感じたのは偏差値(頭の良さ)は仕事が出来るか否かに対してあまり相関を持たなくて、やる気があるか、失敗を糧に出来るか、言い換えるなら「かしこさ」に相関が高いように感じます。  (ぼんぼん)(2010/04/15)

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