「ブランド・ジャパン2010」

「餃子の王将」、躍進したブランド

景気後退で「消費者にとっての価値」が大きく変化

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2010年4月15日(木)

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 2010年版「ブランド・ジャパン」ランキングでは、ユニクロの初首位、グーグル、ヤフー、ウィンドウズなど「無料組」の躍進などが特徴だった。ブランドに対する消費者の意識は確実に、変化している。

 ブランド・ジャパン企画委員会の特別顧問であり、電通顧問で米プロフェット副会長のデビッド・アーカー氏に、今回のランキングの特徴について聞いた。

(聞き手は日経ビジネス記者、広野彩子)

 ―― 今年は、消費者部門でユニクロが初の1位でした。

デビッド・アーカー(David Aaker)氏
米プロフェット社副会長、電通顧問。ブランド論の第一人者であり、ブランド・エクイティ戦略やブランド・ポートフォリオ戦略を提唱した。著書に『ブランド・ポートフォリオ戦略』(阿久津聡翻訳、ダイヤモンド社)などがある(写真:菅野 勝男)

 アーカー すごいことです。セブン・イレブンとユニクロは、過去もトップ20位の常連でした。流通関係では4つ、ユニクロ、セブンイレブン、東急ハンズ、無印良品が上位の常連です。

 東急ハンズと無印に関しては分かりやすいですね。ライフスタイル提案型で、消費者と自分たちの価値を共有している。しかし、ユニクロやセブン・イレブンは機能を武器にするブランドですよね。この2つが強いというのは私にとっては大変驚きです。

 過去10年で、ブランドの機能を重視する傾向が強まってきたと思います。昔は、クラス感のある自動車や時計、百貨店を消費者は好みました。しかしその傾向はどんどん弱まっている。今強い多くのブランドは、備えている際立った特徴に強い価値がある。

着易く、品質が良く、かつ一貫性がある

 価値を伝える方法はいくつかあります。マクドナルドとモスバーガーが価値を伝える方法は違います。モスバーガーの方が品質そのものは高いだろうと思いますが、マクドナルドは毎年順位を上げており、モスとは違う価値を十分に伝えることに成功しています。セブンイレブンとユニクロも、(マクドナルドと)同じカテゴリーに属すると思います。

 もちろん、ユニクロは良い服を売り、ファッショナブルなトレンドセッターです。低価格で、着易く、品質が良く、かつ一貫性がある。そこに強さがある。

 ―― 速くて安くて、一貫性がある。これは重要な要素ですね。

 それから、ユニクロはファッションに対する情熱も備えています。「プラスJ」を導入する前からそれはそうでした。シンプルでおしゃれ。必ずしも流行の最先端を行っているわけではない。2週間で飽きられるような流行ではない。

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著者プロフィール

広野 彩子(ひろの・あやこ)

日経ビジネス記者。1993年朝日新聞社入社、阪神大震災から温暖化防止京都会議(COP3)まで幅広い取材を経験した後、2001年1月から日経ビジネス記者に転身。国内外の小売・消費財・不動産・マクロ経済などを担当し、『日経ビジネスオンライン』、『日経ビジネスマネジメント』(休刊)の創刊に携わる。米プリンストン大学ウッドローウィルソンスクールに留学し2005年に修士号を取得(公共政策)。近年は経済学コラムの企画・編集、マネジメント手法に関する取材、執筆などを担当。



このコラムについて

ブランド・ジャパン2010

 今年10年目を迎えたブランド力調査、ブランド・ジャパン(日経BPコンサルティング主宰)。消費者市場部門で圧倒的な強さを見せたユニクロ、グーグル。その結果と講評を紹介します。

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