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中国電子ブックの覇者「漢王」

アップルは反面教師? 気配り上手だから味方が増える

2010年5月28日(金)

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 日本では5月28日に発売される米アップルのタブレッド端末「iPad(アイパッド)」。北京市内にあるアップルショップに問い合わせたところ、「中国での発売時期は未定です」とつれない返事が返ってきた。

 そもそもスマートフォンやノートパソコンも持っているのに、さらに鞄を重たくしてお前は何をしたいんだと自問した。だが今回だけは買って自分で試してみなければならない。何しろ、我がマスコミ業界の未来がかかっているかもしれないからだ。

一方を利するだけの関係は長続きしない

 iPadの発売に合わせ、大量のニュースが報じられている。社会的な関心が高まっているのは事実だが、マスコミ業界の前のめり気味の期待がiPadの情報量を押し上げていると感じる。なぜならばiPadは、電子書籍端末市場を大きく拡大させる起爆剤となるからだ。

 新聞、雑誌、書籍。これらの活字媒体は、どこの国でも市場規模が縮小し続けている。魅力的なコンテンツを世に送り出せていないからだとの批判は甘んじて受けなければならないだろう。ただ、インターネットでニュースなどが無料で読めるのであれば、お金を払う人が減るのは当然の帰結だ。

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 数年前までは新聞社も出版社も読者数の減少を何とか持ちこたえてきたが、リーマンショック以後の広告費の落ち込みは各社の業績を直撃した。一方でネット上の情報を集め、それを整理している米グーグルなどが業容を拡大させていく。「ビジネスモデル」と言えば聞こえはいいが、いつの世も場を取り仕切る“胴元”が一番儲かるようにできている。

 しかし、一方を利するだけの関係が長続きしないのも世の常だ。少なくとも情報の出し手であるマスコミ業界は我慢の限界に来ている。より丁寧に言えば、無料でコンテンツを提供する余裕がなくなってきている。だからこそお金を払ってくれた人にだけにコンテンツを提供できる電子書籍端末に、少々過大な期待を寄せているのだ。出版界の端の端にいる私は、少なくともそう感じている。

買った時から2000冊分のデータが入っている中国電子ブック

 とは言え、新たな胴元になりそうなアップルや米アマゾンがそう易々と著作権者を儲けさせてくれるとも思えない。特に最近、唯我独尊ぶりを強めているアップルには一抹の不安を感じる。つい最近もサードパーティが開発したiPhone(アイフォーン)用のアプリが大量に配信不能になる事件が起きた。消費者のためなのかどうかは不明だが、自分たちで作り上げたスタンダードをゴリ押しする姿は、傍目から見て美しくない。

 その点、5月3日号の特集「膨張する『赤い資本』~中国が塗り替える世界産業地図~」で取り上げた漢王科技は、ものすごく気配り上手な会社だ。

コメント2件コメント/レビュー

中国にも世界を意識する人たちがいるとは心強い(2010/05/28)

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「中国電子ブックの覇者「漢王」」の著者

坂田 亮太郎

坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経ビジネス副編集長

東京工業大学大学院修了後、98年日経BP入社。「日経バイオテク」「日経ビジネス」を経て2009年から中国赴任。北京支局長、上海支局長を経て2014年4月から日経ビジネスに復帰

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

中国にも世界を意識する人たちがいるとは心強い(2010/05/28)

中国は漢王にM8・・・日本本当にがんばってほしいiPhoneとエクスペリアの違いくらいiPadと違うものをだしてくれないだろうかiPadみたいなものが標準とされる日は近くないと思う時流に乗れなかったら本当に日本は大変になりそう(2010/05/28)

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